マレーシア高等教育計画2015-2025の発表

原典:Executive Summary Malaysia Education Blueprint 2015-2025 (Higher Education)(英語)

2015年4月7日、マレーシアのDatuk Seri Najib Razak首相は、マレーシア高等教育計画2015-2025(Malaysia Education Blueprint (Higher Education): MEBHE)を発表した。当計画は、2007年に発表されたNational Higher Education Strategic Plan Beyond 2020 (NHESP)の後継である。当計画はマレーシア教育省のウェブサイトに掲載されている。

マレーシアが海外からの留学生を多数受け入れることに成功している現状を踏まえつつ、新たな時代に求められる革新的な科学技術やイノベーションを創造できる人材の育成に主眼を置いた内容となっている。

当計画は、主に「制度に関する目標」、「学生に関する目標」、「施策の方向性」、「方策」で構成される。以下、主要な点を抜粋する。

【制度に関する目標の具体例】
●2025年までに、高等教育への進学率を現在の48%から70%へ向上させる
●卒業生の雇用率を現在の75%から80%へ向上させる
●クアクアレリ・シモンズ(QS)ランキングにおける上位200校内のランクイン数を、現行の1校から7校へ増加させる
●受入留学生数を現在の108,000名から250,000名へ増加させる
●社会的・経済的に不利な環境にある学生の就学率・卒業率を向上させる
●マレーシア国内の多様な民族が、多様性を背景とした共通の価値観や共通の経験を共有する
●現在の学生一人当たり公財政支出高等教育費を現状維持する

【施策の方向性の具体例】
●学術教育と職業・技能教育に同様の価値付け
●インプットではなく、アウトカムに重点を置く
●政府からの資金に頼るのではなく、他の財源を探す

【方策の具体例】
●学生の学習経験の増加
●高等教育機関のポジショニング(研究全般に優れた機関、研究の中のニッチ分野に優れた機関、教育に優れた機関、といった区分)
●既修得学習認定のための枠組み作成
●生涯学習への財政的支援
●様々な技能・職業訓練機関同士の連携
●他省庁や機関との連携(資格枠組みの合理化も含む)
●寄付やファンディングの促進
●私立機関における質保証の強化(政府からの財政支援の要件として、国の質保証枠組みへの準拠を求める。財政支援の割合は、質保証の達成状況で決まる。)
●大学院レベルの受入留学生数を増やす
●海外市場におけるマレーシアの高等教育の広報とマーケティングを進める
●MQA(マレーシア資格機構)による質保証枠組みを拡大することで、公立・私立機関の業績基準の統一性(greater consistency in performance standards and regulations)を確立する

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