エラスムス+におけるEU-アフリカ間の交流が拡大

アフリカの学生・スタッフのエラスムス+(プラス)への参加が相次いでいる。

このほど、2019年のエラスムス+の枠組み内でのEU-アフリカ間の交流人数(採用人数)が13,204人(アフリカから派遣:8,555人、EUから派遣:4,649人)に達したと欧州委員会(EC)が発表した。エラスムス+が2014年に開始して以来、2018年までの5年間での合計の交流人数が26,247人であることを考えれば、今年はEU-アフリカ間の交流が急増したといえる。
※エラスムス+は基本的にEU加盟国と一部の非EU加盟のヨーロッパ諸国により構成される「プログラム国」同士の交流プログラムであるが、一定の条件を満たした国であればヨーロッパ圏外の国であっても「パートナー国」として、プログラム国と協定を結んだうえで国際交流を行うことが出来る。日本もパートナー国として、以前よりエラスムス+に大学が個別に参加している。さらに2019年度からは、日本の3大学が文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」、EUの大学側がエラスムス+の枠組みの下、交流プログラムを開始している。(2019年10月4日本サイト掲載記事)

アフリカからの参加者急増の背景には、ECが2018年に開始した連携プロジェクトである「アフリカEUアライアンス」がある。同プロジェクトは、教育や雇用のためのスキルマッチングに関するアフリカへの投資を通じ、EUとアフリカの経済的つながりの強化を目標としている。具体的には2020年までにエラスムス+の枠組みとしてのべ35,000人の交流の実現を目標としている。

この目標の達成のため、2019年開始分のエラスムスプログラムを通じて、EU内への留学を希望するアフリカの学生・教職員に対する奨学金予算を1760万€(約21億円[1ユーロ120円換算(2019年12月)])増額した。その結果として、アフリカの中でも比較的貧しいとされているリベリア、エリトリア、シエラレオネといった国々が初めてエラスムス+に参加し、参加人数の急増を呼び込んだ。

これにより、2020年までにのべ35,000人という目標人数は射程圏内に入ったといえるが、ECのJean-Claude Juncker会長は、さらに2027年までに105,000人の交流を実現すると語っているという。

原典: EC(英語)

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