タグアーカイブ:学修歴証明デジタル化
欧州:学生アンケート「ESNsurvey」から見えた課題:エラスムス・プラス2021-2027
欧州最大規模の国際的学生組織の一つ、エラスムス学生ネットワーク (ESN:Erasmus Student Network)は、2023年5月から8月上旬にかけて留学に関する調査「第15回ESNアンケート(ESNsurvey XV)」を実施した。アンケート結果の速報値に基づき、ESNは2023年7月下旬、公式ウェブサイト上で「欧州議会へ向けて‐エラスムス・プラス2021-2027実施報告書:ESNからの貢献」を発表した。 続きを読む
EU理事会が決議書「欧州教育圏:2025年以降を見据えて」を承認
EU理事会(教育・青少年・文化・スポーツ)は2023年5月、「欧州教育圏:2025年以降を見据えて」と題する決議書を承認した。本決議書は全25項目を通じ、2025年の「欧州教育圏(EEA)」完成(本サイト2021/1/25投稿記事)に向けてEU加盟国の継続的な努力が不可欠であることを強調するとともに、残された課題を提示し2025年以降のさらなる発展を視野に入れている。 続きを読む
「欧州学生証」、利便性の大幅向上へー2023年内めどに改修
欧州委員会は2022年12月、エラスムス・プラス公式ウェブサイト上で、2023年内に「欧州学生証(European Student Card: ESC)」の利便性が飛躍的に向上すると発表した。これは、「ESCルーター(European Student Card Router)」と呼ばれる大規模デジタル・プラットフォームの大幅アップグレードによるものである。 続きを読む
ベトナムの卒業証書、今年からブロックチェーン上で管理へ
ブロックチェーン技術を使ったビジネスを展開するTomoChainは2020年11月18日、ベトナム教育訓練省と共同で教育修了証書を管理するNational Qualifications Archive (NQA)を開発することを発表した。NQAには教育訓練省が管轄するすべての学習歴が紐づけられる。ベトナムの省庁がブロックチェーン技術を用いたプロジェクトを手がけるのは今回が初めてとされている。 続きを読む
カナダの高等教育、公式証明書の電子化を実現
2020年12月7日、カナダ高等教育の学位等の資格証書や成績証明書の電子化プラットフォームMyCreds/ MesCertifが開設された。運営するのは国内高等教育機関に勤務する学籍担当者(registrar)と入学担当者の団体ARUCC。カナダの高等教育で学んだ学生は、これから自分の修了書や成績証明書を自らの手で管理し、就職や進学の際には第三者との共有もオンライン上でできるようになる。 続きを読む
インド:学校体系の変更や海外大学の誘致などを掲げるNational Education Plan2020を発表
2020年7月にインド教育省が教育制度全般に関する方針を34年ぶりに改訂し、インド国内外で話題となっている。National Education Plan(NEP2020)は、1986年に作成されたNational Policy on Education(NPE)に代わる新たな方針として策定された。なお、NEP2020の施行に当たっては、他省庁と連携して課題別の有識者委員会を立ち上げ、段階的に計画を進めていき、2030年から2040年の10年間で全ての方針を実行していくこととされている。 続きを読む
学歴の代用は可能か?代替的資格の6つの特徴と課題:OECD報告書
経済協力開発機構(OECD)は、代替的資格(alternative credential)に関する世界的動向をまとめ、2020年3月10日に報告書The emergence of alternative credentialsを発表した。著者であるKatoらは、スキル獲得への需要の増加と電子化による教育コストの低下により、教育機関に限らず企業やその他機関が提供する学習期間の短い教育がとても増えていると述べる。一方で、こうした教育で得られる資格が、学校や企業にそのまま受け入れられているわけではなく、教育の質にもばらつきがあることも指摘する。 続きを読む
偽造書類の発見に自信のある大学職員は25%―イギリスNICによる調査と事実確認の重要さ
イギリスのナショナル・インフォメーション・センター(NIC)であるUK NARICは、2020年2月26日に発表した公式ブログの記事で、同機関が世界17か国の大学職員に行った調査の結果を明らかにした。調査に回答したのは出願書類の審査担当者で、そのうちの25%が誰の助けも得ずに証明書の偽造を発見する自信があると答えた。 続きを読む
マレーシア政府がブロックチェーンで学位の管理・確認ができるシステムの創設を目指す
2018年11月、マレーシア教育省は同国の6大学と協力して、大学が発行した学位をブロックチェーン技術を用いて管理するシステムの開発プロジェクトに取り組むことを発表した。
当プロジェクトは2018年1月にマレーシアの大学長で構成されるICT委員会(Majlis Dekan-dekan ICT)において発案されたもので、当プロジェクトには6つの公立大学が参加している。 続きを読む