タグアーカイブ:新型コロナウイルス

イギリスAレベルで44.3%がA判定以上:コロナ禍での試験中止の影響とは

2021年8月10日、イギリスの大学入学資格「GCE Aレベル(以下Aレベル)」の結果が公表された。前年に引き続き新型コロナウイルスの影響でAレベル試験は中止となり、2021年は中等教育学校等の教員が各生徒の最終成績を判定した。本記事では、教員が判定した今年の最終成績の分布とAレベルの質を確保するために中等教育学校等で実施された対策に焦点を当てて紹介する。 続きを読む

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UNESCO等:新型コロナウイルス流行による教育動向調査に143ヶ国回答

UNESCO(国際連合教育科学文化機関)、UNICEF(国際連合児童基金)、世界銀行及びOECD(経済協力開発機構)が共同で、世界各国の教育担当省庁に対して「Survey on National Education Responses to COVID-19 School Closures」を実施し、その結果をまとめた報告書「WHAT’S NEXT? Lessons on Education Recovery: Findings from a Survey of Ministries of Education amid the COVID-19 Pandemic」が2021年6月に刊行された。設問は就学前、初等教育、中等教育の各段階に及び、143ヶ国が回答している。 続きを読む

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アメリカ: コロナ禍での大学・カレッジの対応を探る―授業形態・学生受入等の動向

米国教育協議会(ACE)は、アメリカの大学・カレッジの学長を対象に、新型コロナウイルスがもたらした課題に対する大学・カレッジの対応に関する調査を2021年2月と4月の2回にわたって行った。
調査は幅広い事柄に対して、新型コロナウイルス拡大前と比較して質問したものであり、新型コロナウイルスによってもたらされた課題のみならず、これを契機に高等教育機関が対応を変更した事項と変更しなかった事項が明らかになった。下記では、授業形態や学生受入を中心にまとめた。 続きを読む

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2021年:イギリス大学入学資格「GCE Aレベル」試験がコロナの影響で2年連続中止

イギリスの教育大臣は、2021年1月に新型コロナウイルスの感染拡大がカリキュラムの学習進捗や生徒の試験準備に与える影響を考慮して、イングランドで今夏に予定していた「GCE Aレベル」試験の中止を発表した※1。本試験は2020年も新型コロナウイルスの影響で中止(本サイト2020/5/27掲載記事)している。2021年試験の代替措置では教員が各生徒の成績の判定を行う。 続きを読む

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新型コロナ流行で?アメリカ高等教育の卒業者数が減少

昨年度アメリカの学部(undergraduate)レベルを卒業した学生の数が、National Student Clearighouse (NSC)によって2021年1月28日に公開された。2019年7月から翌6月にBachelor’s Degree (BA)、Associate Degree (AA)、Certificateのいずれかを取得した学生の総数は約365万人で、2012/13年度の調査開始以来、初めての減少を示した。特に、2020年4月~6月にAAまたはCertificateを取得した学生の数が顕著に減少しており、新型コロナウイルス流行の影響が示唆されている。 続きを読む

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オーストラリア:コロナ禍での大学の財政状況を新リスクアセスメント枠組で把握

オーストラリア高等教育質・基準機構(TEQSA)は、2020年から大学等に対するリスクアセスメントの実施方法を変更した。2020年のリスクアセスメントでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大学等の財政状況の把握を重視した措置が図られている。オーストラリアでは渡航制限に伴う留学生数の減少を受け、大学の財政が不安を抱えている。 続きを読む

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中国:修士課程等の募集定員増、第二学士学位制度存続へ―コロナ禍の卒業生の進路確保対策

新型コロナウイルス流行の影響により、就職や留学が困難となっている状況のもと、中国国内の高等教育機関の卒業生の進路確保の一環として、中国教育部は2020年の修士課程と学士課程(Top-up)募集定員をそれぞれ18万9千人と32万2千人、合わせて51万1千人拡大すると発表した。 続きを読む

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コロナ禍での大学入学、試験範囲や入試方法の変更も:ヨーロッパ等54か国への調査

新型コロナウイルスの流行は、秋に新年度を迎える国が多いヨーロッパにどのような影響を与えているか。2020年6月にリスボン承認規約(Lisbon Recognition Convention)加盟各国に対してアンケート調査が行われ、8月4日に結果が公表された。

このアンケートは、規約に加盟する国が設置する国内情報センター(national information centre)のネットワークが企画したもので、コロナ禍での対応としてネットワークを挙げて掲げる5つの目標*を達成するために行う取り組みの1つ。デンマークのセンターが中心となり、各国の中等教育修了資格と高等教育への接続に関する現状を調査した。

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新型コロナウイルスがもたらした留学への影響―欧州地域に留学する学生へのアンケート結果から

2020年4月9日、Erasmus Student Network(ESN)は、新型コロナウイルスがもたらした留学への影響について、欧州地域を中心とした調査結果をまとめた報告書「Student Exchanges in Times of Crisis」を発表した。ESNは高等教育の国際化とモビリティに関して欧州地域を中心に、42か国において活動する学生団体である。当報告書は、欧州地域における新型コロナウイルス流行下の留学生の状況や留学生の声をまとめている。 続きを読む

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国際的な学生の移動に新型コロナウイルスがもたらした影響とは―米国・中国間のケース

2020年3月5日、国際交流を促進する機関であるInstitute of International Education(IIE)は新型コロナウイルスによる米国・中国間における国際的な学生の移動への影響について米国の高等教育機関を対象に行った調査「COVID-19 Effects on U.S.Higher Education Campuses, Academic Student Mobility to and from China」の結果を公表した。 続きを読む

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