韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)は、2025年6月24日に、2025年に行った大学機関別評価認証の結果を公表した※1。評価認証制度の第3周期の最終年にあたる今回は7大学が申請し、そのうち3大学が「条件付き認証」、2大学が「認証保留」、2大学が「不認証」と判定された。
評価の概要
大学機関別評価認証は、高等教育法(第11条の2)に基づいて実施される大学・産業大学を対象とした評価制度である。評価は教育部長官の認定を受けた機関が行うこととされており、これまで第1周期(2011-2015)、第2周期(2016-2020)、第3周期(2021-2025)のすべての期間において、KCUE-KUAIが認定を受けて評価を行っている。第3周期の2年目から4年目にかけては、上半期と下半期の年2回にわたり評価が実施されてきた。しかし、KCUE-KUAIの認定期間が2025年11月までであることから、2025年下半期の評価は行われず、今回が第3周期における最後の評価となる。
第3周期で用いられる評価項目の概要については本サイト2022/2/4投稿記事を、近年の評価結果については次の記事を参照のこと。
2024年(本サイト2025/3/31投稿記事)
2023年(本サイト2024/4/10投稿記事)
2022年(本サイト2023/5/1投稿記事)
※1 2025年のKCUE-KUAIによる大学機関別評価認証は、2024年8月に開催された事業説明会を皮切りに、主に、次の流れで実施された。自己評価書の提出(締切:2025年3月下旬)を経て、書面調査(4月上旬)、訪問調査(4月中旬から5月上旬)が行われ、最終的な評価結果は6月24日に公表された。
評価結果の種類
大学機関別評価認証の評価結果は「認証」、「条件付き認証」、「認証保留」、「不認証」の4種類。「認証」の有効期間は5年間である。「条件付き認証」と判定された場合の有効期間は2年間で、認証後1年間、改善を要すると判定された領域について改善を行った上で、追評価を受ける必要がある。「認証保留」と判断された大学は、判定後2年以内に改善成果に基づく再評価を受ける必要がある。「不認証」と判定された大学は、次回以降に再申請を行う※2。
なお、各受審大学の認証期間は、KCUE-KUAIのウェブサイトで公表されている。
※2 第3周期の開始当初には、「不認証」と判定された大学に対し、判定後2年間は受審の再申請ができないという制約が設けられていたが、2023年2月及び2024年2月の改定により、再申請の条件が緩和された。
評価結果の活用
機関別評価認証※3で認証されており、また韓国私学振興財団が私立の大学・専門大学に対し実施する財政診断※4において「経営危機大学」に指定されていない(財政健全大学として認定される)大学については、同大学の新入生・在学生が国家奨学金・貸与型奨学金の申請が可能となる。国家奨学金・貸与型奨学金支援対象の大学は、2023年度までは教育部の実施する財政支援制限大学評価を通して選定されていたが、「大学の一般財政支援の評価制度改革案」(2023年3月教育部発表)に基づき2024年度より制度変更がなされ、上述のように機関別評価認証と財政診断の各結果が活用されている。また、2025年度より、一般財政支援事業である「大学/専門大学革新支援事業」においても、機関別評価認証で認証されていること並びに「経営危機大学」に指定されていないことが支援対象の条件となっている(参考:本サイト2025/3/31投稿記事、本サイト2023/2/27投稿記事)。
※3 大学については、韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)、専門大学については韓国専門大学教育協議会韓国高等職業教育評価院(KCCE-KAVE)が実施。
※4 財政診断は私立の大学・専門大学のみ対象。
原典:KCUE-KUAI(韓国語)
