韓国:KCUE-KUAIが2021年大学機関別評価認証結果を公表

韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)は、2021年12月30日に、2021年の大学機関別評価認証の結果を公表した。評価認証制度の第3周期の1年目となる今回は18大学が申請し、そのうち14大学が「認証」、3大学が「条件付き認証」、1大学が「認証保留」と判定された。

評価の概要

大学機関別評価認証は、高等教育法(第11条の2)に基づいて実施される大学・産業大学を対象とした評価制度である。評価は教育部長官の認定を受けた機関が行うこととされており、これまで第1周期(2011-2015)、第2周期(2016-2020)、第3周期(2021-2025)のすべての期間において、KCUE-KUAIが認定を受けて評価を行っている。

評価の受審は任意だが、評価結果は韓国政府による大学への行財政支援事業等に活用することができるとされていることから、多くの大学が受審している。2022年1月時点で157大学が「認証」もしくは「条件付き認証」を受けている※1
※1 教育部、韓国教育開発院の教育統計年報2021によれば2021年4月1日時点で大学・産業大学の機関数は192校。

評価に用いられる評価領域と評価項目は下表の通りである。

表:第3周期大学機関別評価認証 評価領域・評価項目
評価結果の区分は4つで、「認証」のほか、「条件付き認証」、「認証保留」、「不認証」がある。「認証」と判定された場合、「認証」の有効期間は5年間となる。「条件付き認証」と判定された場合の有効期間は2年間となり、認証後1年間、改善を要すると判定された領域について改善を行った上で、追評価を受けなければならない。「認証保留」と判定された大学は、判定後2年以内に改善成果に基づく追評価を受ける必要がある。「認証」、「条件付き認証」、「認証保留」のいずれの区分にも該当しない大学は、「不認証」と判定される。「不認証」と判定された大学が「認証」を得るには、判定2年後に再度受審を申請することが必要となる。

2021年評価結果

2021年の大学機関別評価認証には18大学が申請し、そのうち14大学が「認証」、3大学が「条件付き認証」、1大学が「認証保留」と判定された。「認証」または「条件付き認証」を受けた大学は以下の通りである※2
※2 各大学が「認証」、「条件付き認証」のどちらの結果を得たか、また「認証保留」の判定を受けた大学名は公表されていない。

表:2021年大学機関別評価認証 認証または条件付き認証大学
また今回の評価では以下の通り2件の優良事例が選定された。選定された優良事例は、各評価周期の終了後に優良事例集として公表されるなど、韓国の大学教育の質改善に役立てられている。

①大邱大学校:
障碍のある学生の自立のためのK-PACE運営(評価項目「4.3学生の権利保護及びマイノリティ学生への支援」)

K-PACEは大邱大学校に置かれた障碍のある学生のための高等教育機関。自立した生活を行うために必要な知識の涵養や、就業経験を通した就業能力の向上を教育目標として、3年間の教育課程を提供している。就業経験の面では、それぞれの学生の適性を考慮したうえで、大邱大学校内の施設や周辺地域の病院や郵便局等の施設でのインターンシップを実施している(参考:大邱大学校K-PACEセンター)。

②中央大学校:
「ダビンチラーニング」授業モデルの開発及び適用(評価項目「2.5授業」)

ダビンチラーニングとは、テクノロジーを基盤としたアクティブラーニングモデルのこと。この学習モデルでは、学生は授業前に、映像資料等の視聴を通じて授業遂行に必要な理論を身につけたうえで、授業では課題解決型授業や討論といった実践型の学習を行う。また授業後には授業を通して身につけた知識技能を用いた、関連分野の現場での課題遂行等を通じて理解の深化を図る。中央大学校ではこのダビンチラーニング運営のため、動画撮影や学生・教授間の資料共有を円滑に行う設備を配備した「ダビンチクラスルーム」を設置している(参考:中央大学校韓国大学新聞)。

過去の評価結果

2020年(本サイト2020/9/11投稿記事)
2019年上半期(本サイト2019/7/29投稿記事)
2019年下半期(本サイト2020/3/4投稿記事)
2018年(本サイト2019/3/8投稿記事))

原典:韓国大学教育協議会(韓国語)

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