月別アーカイブ: 2022年3月
イギリス大学等の質・基準の最低要件が改定:教育の質の向上と成績インフレ抑制へ
2022年3月2日、英国・イングランドの学生局(Office for Student:OfS)※1は高等教育機関登録制度の登録要件のうち、高等教育の質と基準に関する要件であるB1、B2、B4、B5を改定することを発表した。また併せて、新たな登録要件B7、B8も追加されることとなった。改定後の基準は2022年5月1日から適用される予定である。OfSは今後新たな基準のもと、教育の質の向上と成績インフレの抑制に取り組む。 続きを読む
中国の国内情報センター(NIC)であるCHESICCと質保証機関HEECが名称変更
2022年2月16日、中国教育部は教育部直属の複数の機関の名称を変更することを発表した。そのうち高等教育の学歴認証や質保証に関する機関については、ユネスコの「高等教育の資格の承認に関するアジア太平洋地域規約(東京規約)」に基づく中国の国内情報センター(National Information Center: NIC)のひとつである全国高等学校学生信息咨询与就业指导中心(CHESICC)と、質保証機関のひとつである教育部高等教育教学评估中心(HEEC)の名称が変更された。 続きを読む
韓国:2021年教員養成機関能力診断評価結果公表―約1,190人の養成定員削減へ
韓国教育部と韓国教育開発院は教員養成機関能力診断評価(対象:教育大学校・韓国教員大学校、専門大学等)の結果を2022年2月17日に公表した。本制度は、大学等に置かれる教員養成を目的とした学部等を対象とした評価であり、評価結果が次年度の教員養成定員(以下、養成定員)に影響を与えることから、大学にとって重要な意味を持っている。評価の結果、全体で約1,190人の養成定員が削減される見込みとなった。 続きを読む
EUの大学戦略:国際的な大学間連携・共同学位を推進し経済・環境問題等の解決へ
2022年1月18日、欧州委員会(European Commission)はEU域内の大学※1のための戦略及び提案書の2つの構想を新たに採択した。教育、研究、イノベーションの岐路に立ち、EU域内で様々な大学が国境を越えて知識・資源等を共有し、連携することで、気候変動、デジタル化、新型コロナウイルス感染拡大による経済低迷等、欧州が抱える諸問題の解決に重要な役割を担うことが期待されている。 続きを読む
韓国: 専門技術修士課程の基本計画発表-2023年度から制度本格化へ-
韓国教育部は2022年1月27日に「2023学年度専門大学専門技術修士課程基本計画
(原文:2023학년도 전문대학 전문기술석사과정기본계획)」を発表した。これまでパイロット事業参加大学のみが認可を受けていた専門技術修士課程の設置について、2023年度より対象が専門大学全体に拡大され、専門技術修士課程の制度が本格化することとなった。 続きを読む
オンライン教育が学び方や学習成果に与えた影響は:イギリスの大学等の調査結果が公表
新型コロナウイルスの流行を背景とするオンライン教育・ハイブリッド型教育(オンラインと対面の併用)への転換が学生の学び方、学習成果、学習成果の測定・評価に与えた影響について、英国高等教育質保証機構(QAA)はイギリスの大学等を対象に調査を行い、2022年1月25日に結果を公開した。オンライン化で大きな影響を受けた学生の特徴や学習成果の測定方法の様々な変化が明らかになった。 続きを読む
世界:G20各国のブレンド型教育に関する政策とSDG4達成に向けた展望を公表
2021年6月22日、G20教育大臣会合がイタリアを議長国として対面とオンラインのハイブリッド型で開催された。この会合に向けて、議長国イタリアの教育ワーキンググループは、G20各国に対してブレンド型教育と「教育の貧困」に関する政策の調査を行い、報告書を提出した。その報告書「Report on blended education and educational poverty」が2021年12月に公開された。 続きを読む