月別アーカイブ: 2020年2月
大学の学位ではないのにBachelorやMaster? ドイツで新たな資格名称が導入される
ドイツの職業教育の分野において新たな資格名称が使用されることになった。新たな名称は「Bachelor Professional」、「Master Professional」、また「geprüfter Berufsspezialist(certified professional specialist)」の3つである。これらの資格は職業教育における高いレベルの資格として位置づけられているものの、大学が授与する学士や修士とは別の資格である。新名称の導入は職業教育訓練法(Berufsbildungsgesetzes:BBiG)の改正により行われ、2020年1月1日から施行されている。 続きを読む
中国:国の資格枠組の構築に向けた取組が本格化
中国政府は、国家資格枠組の構築により、生涯学習型社会の実現、知識経済を支える労働力の質と国際競争力の向上、職業教育と学術教育の接続、学習の多様なパスウェイの構築、国内資格の国際的な接続などの実現を目指している。 続きを読む
SEAMEO教育アジェンダ2015-2035に3つの提言
第42回東南アジア教育大臣機構高官会議で報告された第4回教育大臣戦略対話(Strategic Dialogue of Education Ministers:SDEM)の提言書には、SEAMEO教育アジェンダ2015-2035と重点課題7項目の進捗を踏まえて、3つの領域について東南アジア地域のSEAMEO加盟国間の協力を強化し、重点を置くようにSDEMが提言する。 続きを読む
質保証の海外輸出:英QAAが海外大学を対象にした新たな質保証レビューを開始
2019年11月、英国QAAは、英国外の高等教育機関を対象とする国際質レビュー(International Quality Review:IQR)を本格始動させた※1。IQRの評価は「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG)」に照らして検証されるため、受審機関の国際的な信頼性や地位の向上のほか英国機関との協定締結の円滑化等が期待されている。 続きを読む
マレーシア政府がブロックチェーンで学位の管理・確認ができるシステムの創設を目指す
2018年11月、マレーシア教育省は同国の6大学と協力して、大学が発行した学位をブロックチェーン技術を用いて管理するシステムの開発プロジェクトに取り組むことを発表した。
当プロジェクトは2018年1月にマレーシアの大学長で構成されるICT委員会(Majlis Dekan-dekan ICT)において発案されたもので、当プロジェクトには6つの公立大学が参加している。 続きを読む
ASEAN資格参照枠組委員会がマレーシアとフィリピンの参照報告書を承認
マレーシアとフィリピンの参照報告書が2019年5月に第6回ASEAN資格参照枠組(AQRF)委員会により承認された。参照報告書は、ASEAN加盟国の国家資格枠組(NQF)をAQRFと対応させる役割がなされ、承認されたことにより同2国はAQRFの参照基準を満たしたASEAN加盟国として一番乗りしたことになる。 続きを読む