月別アーカイブ: 2021年3月
新型コロナ流行で?アメリカ高等教育の卒業者数が減少
昨年度アメリカの学部(undergraduate)レベルを卒業した学生の数が、National Student Clearighouse (NSC)によって2021年1月28日に公開された。2019年7月から翌6月にBachelor’s Degree (BA)、Associate Degree (AA)、Certificateのいずれかを取得した学生の総数は約365万人で、2012/13年度の調査開始以来、初めての減少を示した。特に、2020年4月~6月にAAまたはCertificateを取得した学生の数が顕著に減少しており、新型コロナウイルス流行の影響が示唆されている。 続きを読む
欧州等:FRINDOC(博士課程教育の国際化のための枠組み形成プロジェクト)
欧州内外の5つの大学と欧州大学協会(EUA)によるコンソーシアムが実施するプロジェクト。博士課程教育の国際化に関する優良事例集とオンライン自己評価ツールを整備し、戦略を企画・実行する大学を後押しする枠組みづくりを目指す。 続きを読む
米国:国際化ラボラトリー・プロジェクト
米国教育協会(ACE)が大学の国際化を支援することを目的に実施しているプロジェクトである。プロジェクト参加大学を対象に、自己評価、訪問調査、ピアレビューを通じて当該大学における国際化推進活動に対する包括的評価が行われる。 続きを読む
CeQuInt(国際化に関する欧州サーティフィケートプロジェクト)
欧州高等教育アクレディテーション協会(ECA)が高等教育機関またはそのプログラムを対象に、国際化を評価、向上、表彰するサービス。優良と認められたプログラム/機関には「ECA Certificate for Quality in Internationalisation」が授与される。 続きを読む
韓国:IEQAS(教育国際化力量認証制)
IEQASは、韓国国内の大学、専門大学の専攻深化課程、大学院大学のうち申請大学を対象に、留学生の受入れ体制や実態を評価し、適切な管理を実現している教育機関を認証する制度である。 続きを読む
ドイツ:大学の国際化オーディット
ドイツ大学学長会議(HRK)による国際化オーディットは、ドイツの大学が国際化の取組を戦略的に展開し、学内にそれを定着させることを支援する目的で、2009年に開始した。受審対象はHRKの加盟大学。 続きを読む
欧州的アプローチにおけるマイクロクレデンシャル―欧州の教育制度への組込みを目指して
2020年12月、欧州委員会の高等教育におけるマイクロクレデンシャルに関する専門家会合(Micro-credential higher education consultation group)は、「FINAL REPORT A EUROPEAN APPROACH TO MICRO-CREDENTIALS」と題した最終報告書を発表した。この専門家会合は、政府関係者や高等教育機関、質保証機関、国内情報センター(NIC)関係者で構成され、マイクロクレデンシャルの共通定義の提案および欧州の教育制度への統合や資格の検証に関する提言を行った。その提言は、高等教育のみならず、職業訓練や雇用現場などでも考慮されることが見込まれている。
報告書では、マイクロクレデンシャルに関する取組課題として、①全セクターに共通したマイクロクレデンシャルの定義設定、②マイクロクレデンシャルに対する欧州的アプローチ(European approach)における一貫性の確保、③EUレベルでの措置計画が提案されている。下記では、報告書で示されているこれらの課題に対する提案を紹介し、併せて世界各国における関連動向にも触れる。 続きを読む
ISAS(国際化戦略アドバイザリーサービス2.0)
国際大学協会(IAU)が、高等教育機関の国際化戦略の分析と明確化を通して、専門的アドバイス・最新情報提供・カスタマイズ戦略の提案を行うサービスである。2010年から2016年まで行われていたISASに代わって導入された。 続きを読む
ベトナムの卒業証書、今年からブロックチェーン上で管理へ
ブロックチェーン技術を使ったビジネスを展開するTomoChainは2020年11月18日、ベトナム教育訓練省と共同で教育修了証書を管理するNational Qualifications Archive (NQA)を開発することを発表した。NQAには教育訓練省が管轄するすべての学習歴が紐づけられる。ベトナムの省庁がブロックチェーン技術を用いたプロジェクトを手がけるのは今回が初めてとされている。 続きを読む
アメリカ:SATがSubject Testsとエッセー試験を廃止―各国の大学で対応が必要か
アメリカの非営利団体College Boardが運営する試験SATは、2021年1月19日に、科目別試験SAT Subject Testsとエッセー試験SAT Essayの廃止を発表した。科目別試験はアメリカ国内では即時廃止され、国外では2021年5月と6月の試験をもって廃止される。エッセー試験は、国内の一部の州を除き、2021年6月の実施をもって終了となる。 続きを読む