ベトナムの卒業証書、今年からブロックチェーン上で管理へ

ブロックチェーン技術を使ったビジネスを展開するTomoChainは2020年11月18日、ベトナム教育訓練省と共同で教育修了証書を管理するNational Qualifications Archive (NQA)を開発することを発表した。NQAには教育訓練省が管轄するすべての学習歴が紐づけられる。ベトナムの省庁がブロックチェーン技術を用いたプロジェクトを手がけるのは今回が初めてとされている。

2020/21年度はベトナムの高校、大学、外国語学校を対象とし、その後は過去の証書や他の教育機関にも対象が拡大される。2021年1月には、教育訓練省内でNQAのデモンストレーションが行われた

TomoChainによると、NQA上にアップロードされた証書には固有のIDが与えられ、このIDを雇用者などと共有することで学習歴の検証ができる。現在ベトナムでは、教育訓練省内の学術認証情報センター(VN-NARIC)が卒業証書や学位の検証を行っているが、証書をスキャンした画像を電子メールに添付して申請する方法が取られている。

ブロックチェーン x 学習歴

ブロックチェーン技術を用いた学習歴の管理は他の国でも行われている。マルタでは政府の方針のもと(本サイト2017年11月28日掲載記事)、すでにいくつかの中等/高等教育資格がブロックチェーン(BlockCerts)上で発行されている。マレーシア政府は国内6大学と協力し、ブロックチェーンによる学位管理システム(E-Scroll)を開発している(本サイト2020年2月12日掲載記事)。シンガポールでは、政府の教育訓練政策SkillsFutureに登録された機関が発行する資格がブロックチェーン(Opencerts)上で発行される

学習歴検証の電子化

学習歴の検証(本サイト2020年1月10日掲載記事)をオンラインで行える国もある。中国では(本サイト2018年11月9日掲載記事)学位と学歴のオンライン検証は無償で実施されている。ほかにも、アルゼンチンやウクライナをはじめ(本サイト2018年10月24日掲載記事)、さまざまな国の政府が学習歴検証用のウェブサイトを公開している。

ベトナムの卒業証書

日本にいる留学生のうち、ベトナム出身者は中国に次いで2番目に多い。2019年3月より、ベトナムから日本国内の日本語教育機関に留学する際にはVN-NARICによる高校卒業証書の検証が必要になっている(本サイト2019年3月29日掲載記事)

原典①:TomoChain Publisher (英語)
原典②:TomoChain (英語)

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