インドとオーストラリアの学位認証課題が前進

出典①:The Telegraph
出典②:The Pie News

オーストラリアの学士号の一部がインドでは学士号として認められない事案が、解決へと進んでいる。

オーストラリアでは、語学力や知識が不足し学士課程に進学できない学生のため、pathway課程と呼ばれる準備教育課程が設けられている。pathway課程は1年ないしそれ以上の修学期間で、一部の課程は修了後はあらかじめ定められた学士課程の2年次へ編入できる。

しかし、インドで外国資格の同等性評価を行うインド大学協会は、オーストラリアの学士号は3年間すべてを同一の大学で学んだ場合のみインドの学士号と同等であるとし、pathway課程経由の学士号の同等性を認めていない。現在、およそ48,000人のインド人留学生がオーストラリアのpathway課程に在籍しているとされるが、現状ではその後に学士号を取得しても母国では学位保持者として扱われないのだ。

インド訪問中のPyneオーストラリア教育訓練大臣は、8月24日に同国のIrani人材開発大臣と会談し、この件についても話し合った。その結果、インド政府がpathway課程経由の学士号も今後認証することが、公表された共同声明の中で明らかになった。同時に、質保証と資格認証に関する両国間のワークショップを実施することも表明された。

インド人材開発省では同等性を認めていない外国資格に関する委員会を7月に立ち上げた。こうした外国資格には、オーストラリアのpathway課程やイギリスの1年修士号が含まれている。

学位などの資格の同等性をめぐる国家間の事案は、学生のモビリティが増す近年、顕在化してきている。日本では、様々な国の教育制度に対応するため、現行の大学・大学院への入学資格のうち12年・16年の教育課程修了という要件を柔軟化することが提言されている

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