原典①:オランダ・フランダースアクレディテーション機構(NVAO)(英語)
原典②:オランダ・フランダースアクレディテーション機構(NVAO)(英語)
2015年6月10日にベルギー・フランダース地方議会において、高等教育における質保証とアクレディテーション制度に関する改正法案が採択(本サイト2015/6/26投稿記事)されたことに続き、フランダース政府は6月19日に、オランダ・フランダースアクレディテーション機関(NVAO)が策定した機関別レビュー実施にかかる関連文書とクオリティ・コード(Quality Code)を批准した。これにより、同地方における新たな質保証制度の準備がすべて整ったこととなる。
今次採択された新たな質保証制度により、ベルギー・フランダース地方の全ての大学と高等職業教育機関は、従来のプログラム評価から機関別レビュー(Institutional review)の受審に移行していくことになるが、レビューはクオリティ・コードに基づいて行われることになる。
- クオリティ・コードとは
クオリティ・コードは、高等教育機関、学生、NVAO間の議論を経て策定されたものである。コードが求める高等教育の質は、ESG(欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン)(NIAD-UE国際連携ウェブサイト)が定める欧州基準が強く意識されたものとなっている。また、高等教育機関自らがプログラムの質を保証していくために、学内外の利害関係者や外部の大学関係者や専門家を参画していくことが強調されている。
- クオリティ・コードとESGの対応関係
クオリティ・コードでは、ESGの観点で、質の高い高等教育プログラムに見られる特徴を「質的特徴」(Quality features)と呼んでいる。NVAOが実施するのはあくまで機関別の評価であるが、機関が学内のプログラムの質をどう保証しているかを主に評価している。そうしたことから、評価を受審する機関向けのこのコードはESGの基準を参照し、機関がプログラムの質保証を進めるうえで、高い質の根拠となりうる質的特徴を下記の8項目の質的特徴にまとめている。
質的特徴 | 参照されたESGの基準 | ||||||
1.2 | 1.3 | 1.4 | 1.5 | 1.6 | 1.8 | 1.9 | |
(a) | ○ | ||||||
(b) | ○ | ○ | ○ | ||||
(c) | ○ | ○ | |||||
(d) | ○ | ○ | ○ | ||||
(e) | ○ | ○ | |||||
(f) | ○ | ○ | |||||
(g) | ○ | ○ | ○ | ||||
(h) | ○ | ○ |