2機関の共同審査により評価作業の事務負担大幅削減へ

出典:オランダ・フランダースアクレディテーション機構(英語)

オランダとベルギー(フランダース地方)で大学の質保証を担うNVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構)は、アメリカを中心に世界中で質の高いビジネススクールを認定するAACSBと評価作業の共同実施を可能とする協定を締結した。

この協定は、2015年5月25日にアムステルダムで開かれたアクレディテーションに関する年次会合の際に調印された。今回の合意により、NVAOが管轄地域の全高等教育プログラムを対象に行う義務的評価の際、対象プログラムがAACSBの認定審査を希望する場合、2機関が合同で審査を行うことになる。これにより、教育機関やプログラム側の事務作業の重複が軽減される。少なくともオランダでは14の教育機関、フランダースでは3機関が共同評価の対象となると見られている。

このような評価の共同作業は、欧州の高等教育国際化の中でも推進されている。特にNVAOの関与は積極的で、2014年9月には国際的な共同教育プログラムに対するアクレディテーションにおいて、他国の質保証機関が行った評価結果を欧州で初めて認証(本サイト2014/10/20投稿記事)している。

NVAOによると、同様の協定は欧州のビジネススクールを認定するEFMDとも今夏に締結予定となっている。また、今後はビジネス分野に留まらず、歯学、建築、会計、獣医、看護分野でも同様の共同作業が期待されている。

[文中の補足]
AACSB: The Association to Advance Collegiate Schools of Business

カテゴリー: オランダ タグ: , パーマリンク

コメントを残す