原典:オーストラリア産業・革新・科学・研究・高等教育省(DIISRTE)(英語)【※2015/5/22時点でリンク切れ】
2013年2月14日、「The Higher Education Support Amendment (Asian Century) Bill 2013」が国会に提出された(2013年7月、両院で可決)。この法律は、学習の一部をアジアで受けようと考える学生のために、OS-HELP(学生が海外で学ぶための融資制度)を通じてより多くの財政的な支援を提供するもので、「アジアの世紀におけるオーストラリア白書(Australia in the Asian Century White Paper)」※への対応の一部として、2012年末に連邦政府が発表したOS-HELP改革を実現させるものである。この措置は、新しい奨学金制度「AsiaBound Grants Program」(本サイト2013/1/15投稿記事)(学生のために、短期またはセメスター期間の留学機会とアジア言語の準備学習を連邦政府が支援するもので、3,700万豪ドルの予算が投入)に加えて実施される。
オーストラリアではアジアへの留学は増加しているものの、アジア留学のためにOS-HELPを利用する学生の割合は、全体の1/8にすぎない。そのため、この法改正により、アジアへ留学する学生のローン上限額が2014年から7,500豪ドルまで引き上げられることになっている(アジア以外の地域への留学については、上限額は6,250豪ドル)。また、この法改正により、学部学生の要件が除かれ、大学院生(一部を除く)にも対象が広げられる。