中国の本科教育における審核評価(機関評価)の開始

原典:「普通高等教育機関本科教育審核評価方案」(中国語)

普通高等教育機関の本科教育(日本の学士課程に相当)における第2ラウンド評価では、主要な取組みのひとつとして、合格評価と審核評価の2種類の機関評価を実施することが、「教育部普通高等教育機関本科教育評価に関するガイドライン」※1、2により要求されている。このうち、審核評価については、2013年4月から5月にかけて、教育部高等教育教学評価センター(HEEC)が5大学を対象に試験的評価を行った後、2013年12月に教育部より評価方案※3が発表され、2014年より本格的に実施することが決定した。審核評価の主な対象は、既に第1ラウンドの機関評価に合格している教育機関となっており※4、中央省庁や委員会に所属する教育機関はHEECが、そのほかの教育機関は省レベル(地方政府)の教育行政部門が実施を担当する。審核評価の概要は下表のとおり。

審核評価の概要

実施期間 2014-2018年
受審対象 第1ラウンドの機関評価で合格している教育機関を主な対象とする。合格評価を通過した教育機関は、通過の5年後に受審する。
実施機関 教育部
全体的指針の作成と指導監督
HEEC
中央省庁や委員会に所属する教育機関の審核評価を実施
省レベルの教育行政部門
教育部の評価方案を基に担当地域の方案と計画を決定。教育部に報告後、担当地区の審核評価を実施
プロセス 教育機関による自己評価および基本状況データの報告 → 訪問調査 → 結果の審議・公表
評価の範囲 (1) ポジショニングと目標(学校運営、育成目標、人材育成を中心としているかなど)
(2) 教員組織(教員数と構成、教育水準、教員の教育への関与、教員の能力向上など)
(3) 教育資源(経費、設備、学科、授業など)
(4) 育成の過程(教育改革、授業の内容など)
(5) 学生の成長(募集、学生指導、就職など)
(6) 質の保証(質保証システム、質のモニタリング、情報化と利用、改善)
(7) 学校が独自に選択できる特色的項目
評価結果 各項目等の説明に加え、重点的項目の全体的状況についての判断、評価、改善の必要等が記載され、関連機関は改善に向けて行動することが求められる。結果は、政策決定、資源分配、学生募集規模、学科増減などの判断材料となる。

文中の補足および関連リンク

※1 「教育部普通高等教育機関本科教育評価に関するガイドライン」(2011年10月13日)
原語:「教育部关于普通高等学校本科教学评估工作的意见」教高[2011]9号[中文]
※2 合格評価については、2011年12月に教育部より発表された「普通高等教育機関本科教育合格評価実施方法」に基づいて、中国教育部高等教育教学評価センター(HEEC)が、第1ラウンドの機関評価の未受審校を対象に開始している。評価実績は、2010年に20校(試験的実施)、2011年に17校、2012年に43校、2013年に41校となっている。

合格評価の概要は、大学評価・学位授与機構作成の「中国高等教育質保証インフォメーション・パッケージ」pp. 29-30を参照。

「普通高等教育機関本科教育合格評価実施方法」(2011年12月23日)
原語:「普通高等学校本科教学工作合格评估实施办法」、教育部办公厅关于开展普通高等学校
本科教学工作合格评估的通知、教高厅[2011]2号[中文]

※3 「普通高等教育機関本科教育審核評価方案」(2013年12月5日)
原語:「普通高等学校本科教学工作审核评估方案」、教育部关于开展普通高等学校本科教学
工作审核评估的通知、教高[2013]10号[中文]
※4 第1ラウンドの評価では、2003年から2008年に、機関評価として「水準評価(原語:水平评估) 」が589校に対して実施された。
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