原典:「教育部办公厅关于普通高等学校编制发布2012年《本科教学质量报告》的通知」(中国語)
普通高等教育機関本科教育(日本の学士課程に相当)の第2ラウンド評価では、教育機関による自己評価制度の整備が主要な取組みのひとつとされており、本科教育の質について年度ごとに報告をおこなうことがガイドライン※1で要求されている。
これを受けて、2011年には、トップ校とされる985プロジェクト指定大学39校が「2010年本科教育の質報告」を作成し、大学や中国教育部高等教育評価センター(HEEC)のウェブサイトで公開された。※2翌2012年には211プロジェクト指定大学も質の報告をおこなっている。
さらに2013年10月には、2012年度の本科教育について質報告を実施するための通知※3が教育部より発表され、実施対象が公立教育機関まで拡大されることになった。※4
質の報告を制度化し、自己評価の実施によって、教育機関の質保証システムや情報公開制度を充実させていくことを狙いとしている。また、報告の内容は本科教育評価の考察の際にも利用される。
同通知に基づき、各省レベル(地方政府)の行政部門では、担当地区の関連高等教育機関が作成する本科教育の質報告について、政策の指導、分析、総括をおこない、省レベルとしての分析報告※5が作成される。
文中の補足および関連リンク
※1 | 「教育部普通高等教育機関本科教育評価に関するガイドライン」 原語:「教育部关于普通高等学校本科教学评估工作的意见」教高[2011]9号 [中文] |
※2 | 985プロジェクト指定大学による「2010年本科教育の質報告」[中文] |
※3 | 「2012年『本科教育の質報告』作成発表に関する通知」(2013年10月14日) 原語:「教育部办公厅关于普通高等学校编制发布2012年《本科教学质量报告》的通知」 教高厅函[2013]33号[中文]「2012年『本科教育の質報告』」作成における基本的な要求と根拠データはこちらをご覧ください。 (2014年6月 大学評価・学位授与機構 評価事業部国際課まとめ/和文) |
※4 | なお、同通知では、私立教育機関についても積極的な参加が望まれている。 |
※5 | 省レベルとしての分析報告の内容は、「省レベルの本科教育質分析報告」および「高等教育 機関2012年度本科教育の質報告」からなる。 |