NVAOによるオンライン教育への趣意書

原典:NVAO verkent MOOCs en online HO(オランダ語)
趣意書:MOOCs and online HE – A survey(英語)

オランダ・フランダースアクレディテーション機構(NVAO)は、ムーク(NIAD-UE国際課まとめ)や混合学習といったオンライン高等教育に関する趣意書(memorandum)を公表した。この趣意書で、NVAOはオンライン教育に対する自らの立場を明確にするとともに、オンライン教育の質保証に関して想定される5つのシナリオを提起し、オランダ・フランダース、欧州、世界の3つのレベルから考察している。

NVAOは、オンライン教育の中でもムークについて、近い将来にアクレディテーションの対象となることはないと明言した上で、オンライン高等教育全般に関して次の姿勢を打ち出している。

  • NVAOの質保証枠組みは、オンライン教育に特化したものではないものの、これを含んだ評価をするだけの柔軟性を備えている
  • NVAOは評価パネルにおいてオンライン教育に対する知見は必須であると考え、それを実践する
  • NVAOは組織内にオンライン教育に対する知見を備え、最新の情報を収集し、共有することを業務とする

そして、オンライン教育の質保証に関して以下の5つのシナリオが提起され、各ケースを内部と外部の質保証制度がどう扱うか、見解を述べている。

①学生が、自身が受講した外部のオンライン学習を単位として認めるように申請
②大学が、開講科目の一部または全てで他の大学が提供しているオンライン教材を使用
③大学が、プログラムの一部を独自のオンラインコンテンツで提供
④大学が、完全オンラインの学位プログラムを提供
⑤大学が、他機関のためにオンラインの学習コンテンツを開発(ムークでの提供など)

この上で、国、地域、世界レベルからオンライン教育の質保証の状況を分析している。国レベルでは、オランダおよびフランダースの法規・原則が紹介され、同時にeラーニングの質保証制度として、主に各国のオープン大学が参加しNVAOも協力しているE-xcellence の取組みにも言及されている。欧州レベルでは、これまでNVAOが関わってきたオンライン教育に対する取組みと、関係機関(ENQA※1、欧州委員会、EADTU※2)の動きが紹介されている。世界レベルでは、北米に世界のムークの2/3が集まっているなど、現状が述べられている。

この他にも、オンライン教育のオープン性の種類、従来の遠隔教育、学生といった視点からも分析がされている。今後の展望では、NVAOはオンライン教育を主にプログラム評価で扱っていくことも述べられている。

※1 ENQA: European Association for Quality Assurance in Higher Education
※2 EADTU: European Association for Distance Teaching Universities
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