豪州高等教育基準枠組が改訂

原典①:TEQSAプレスリリース(英語)
原典②:教育訓練省(英語)

2015年12月4日、オーストラリア高等教育質・基準機構(TEQSA)は、オーストラリアの高等教育機関を審査する際の基準となる高等教育基準枠組(Higher Education Standards Framework)の改訂版が議会で承認されたことを受けて、プレスリリースを配信した。なお、同枠組は2017年1月に発効する。

プレスリリースの中で、TEQSAのチーフ・コミッショナーであるNicholas Saunders氏は、新たな枠組の承認を歓迎すると述べた。また、TEQSAが質保証機関として、高等教育セクターにその責任を理解させるとともに、リスクの反映、規制の必要性、状況に応じた規制というTEQSAの規制・監督方針に沿って、引き続き基準に基づく規制・監督をしていく旨を表明している。

今回の改訂により、高等教育基準枠組の最低基準として以下の7項目が制定され、学生の学習成果が項目の1番目に設定されたほか、5番目に機関の質保証が設定されるなど、新たに学習成果や内部質保証に関する項目が追加されている。

  1. 学生の参加と達成度(Student Participation and Attainment)
  2. 学習環境(Leaning Environment)
  3. 教育(Teaching)
  4. 研究と研究教育(Research and Research Training)
  5. 機関の質保証(Institutional Quality Assurance)
  6. ガバナンスとアカウンタビリティ(Governance and Accountability)
  7. 代理人、情報発信と情報の管理(Representation, Information and Information Management)

なお、現行の高等教育基準枠組については、諸外国の高等教育分野における質保証システムの概要第2版のp.55を参照。

※オーストラリアにおいて、高等教育機関の設置及び運営には、TEQSAの機関登録またはコース・アクレディテーションを受ける必要があるが、これらは高等教育基準枠組に照らして行われる。TEQSAは枠組の各項目について、各機関・コースが最低基準を満たしているかを基に審査を行う。

【改訂高等教育基準枠組に係る項目一覧の仮訳】 ※項目脇の()内は当該基準の評価項目数

高等教育基準枠組 機関登録基準 機関種別基準 コースアクレディテーション基準 資格基準
パートA 高等教育機関に係る基準
1.学生の参加と達成度
1.1 アドミッション(3)
1.2 単位と既修得学修の認定(2)
1.3 順応と進級(6)
1.4 学習成果と評価(7)
1.5 資格と証明(11)
2. 学習環境
2.1 施設・設備(3)
2.2 多様性と平等性(3)
2.3 安心と安全(5) ✔(該当する場合のみ)
2.4 学生からの不満や苦情(5)
3. 教育
3.1 コースデザイン(5)
3.2 職員配置(5)
3.3 学習資源と学習支援(4)
4. 研究と研究教育
4.1 研究(3) ✔(機関の環境に応じて)
4.2 研究教育(5) ✔(該当する場合のみ)
5. 機関の質保証
5.1 コースの認定とアクレディテーション(3)
5.2 学術研究のインテグリティ(4)
5.3 モニタリング、レビューと改善(7)
5.4 他の機関との連携による教育の提供(2) ✔(該当する場合のみ) ✔(該当する場合のみ)
6. ガバナンスとアカウンタビリティ
6.1 組織のガバナンス(4)
6.2 組織の点検とアカウンタビリティ(1) ✔(一部項目のみ)
6.3 アカデミックガバナンス(3)
7. 代理人、情報発信と情報の管理
7.1 代理人(5)
7.2 志願者や在学生への情報提供(4)
7.3 情報の管理(3)
パートB 高等教育機関の判定基準
B1. 高等教育機関の分類
B2. コースの自己認証 ✔(該当する場合のみ)
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