欧州でディグリー・ミル、アクレディテーション・ミルが増加

原典:ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)(英語)【※2015/5/22時点リンク切れ】

ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)の報告によると、英国に拠点を置く履歴調査サービス会社Verifile Limitedの調査で、2010年1月から2011年1月までの1年間に、欧州のディグリー・ミル及びアクレディテーション・ミルの発生件数が31%増加、454件から593件にまで上ったことが明らかになった。問題となる偽大学や怪しげなアクレディテーション機関の多くはウェブベースで活動しており、こうした偽組織の活動を取り締まるための方策はとられていないという。英国(339件)が最も多く、イタリア(43件)、ベルギー(36件)、オランダ(34件)、スイス(21件)、アイルランド(20件)、ドイツ(13件)、スペイン(12件)、オーストリア(11件)、フランス(11件)と続いた。

本調査で、ディグリー・ミルとは、「ウェブサイトを主たる活動拠点とし、学生に履歴書を提出させたうえで学費と引き換えに標準以下の「ディグリー」なるものを発行、それ以外には何の活動もしない団体」と定義。学生自身に科目や修業年数を決めさせたり、教育指導を行わず学生に自習させるケースもあるという。正規のアクレディテーションを受けていなかったり、学位授与権を与えられていないため、これらの団体が授与する「ディグリー」や「サーティフィケート」は価値を持たない。

ディグリー・ミルの手口としては、信憑性を高めるために、アクレディテーション・ミルを使ったり、欧州の「ミクロネーション」(各国政府や主要国際機関によって認められていない実体)で認証を受けた機関であると名乗る傾向があるという。本調査で、アクレディテーション・ミルとは、「当該地域の教育を管轄する当局による承認を受けていない偽のアクレディテーション機関」と定義。手数料と引き換えに「アクレディテーション認定」を与え、評価対象機関の教育や研究の質に関する実質的な調査をほとんど、もしくは全く行わないにも関わらず、アクレディテーションを実施したと主張するケースが多いという。また、本物のアクレディテーション機関と酷似した名称を用いたり、正規の手続きで認証された教育機関をあたかも自分が認証したかのように装い、「認証済み機関のリスト」に加えている例もみられる。こうした偽のアクレディテーション機関は、ディグリー・ミルの所有者によって創られることが多いとのことである。

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