MSCHE-アクレディテーション基準の改正案を委員会が了承

原典:米国中部高等教育委員会(英語)

米国中部高等教育委員会(MSCHE: Middle States Commission on Higher Education)は、2014年6月26日、アクレディテーション基準の改正案を全会一致で了承した。これにより、全加盟教育機関の最高経営責任者による、基準改正に対する投票が9月に行われる見通しとなった。

基準改正の背景

米国の連邦行政規則集第34章602条21項では、連邦教育省が認可するアクレディテーション機関(MSCHEもその1つ)には、その評価手続きの保守義務があると定められている。そのため、教育や職業訓練に対する評価の基準が、学生のニーズを充たす必要があるとしている。これに基づき、MSCHEでは定期的にアクレディテーション基準の見直しを行っており、現行の基準は2002年に改正されたものとなっている。

基準改正への動き

2013年春
MSCHE加盟機関、スタッフ、一般市民で構成する運営委員会による現行基準の見直し開始

  • 4つの重点領域の設定:“使命”中心の質保証、学生の学習経験、継続した改善、イノベーション支援
  • 勉強会(listening session)の開催-様々なステークホルダーによる発表
  • 意見交換会(Town Hall meeting)の開催-加盟機関からの意見聴取

2013年11月21日
改正原案を本委員会へ提出

2013年12月
改正原案を加盟機関へ公表、意見募集
4,000以上のステークホルダー(USDE認可の全アクレディテーション機関など)へも意見募集
※421のフィードバック(2013年12月18日~2014年1月31日)

2014年2~4月
意見交換会の開催-加盟機関からの意見聴取

2014年6月26日
最終改正案を本委員会へ提出→全会一致で承認

2014年9月
全加盟機関の最高経営責任者による投票

<参考>
MSCHEの現行アクレディテーション基準
基準1:使命と目的
基準2:計画,資源分配と組織改編
基準3:機関の持つ資源
基準4:リーダーシップと経営
基準5:管理
基準6:健全性
基準7:内部質保証
基準8:学生の受入と保持
基準9:学生支援サービス
基準10:教員
基準11:教育上の提供物
基準12:教養教育
基準13:教育関連活動
基準14:学生の学習評価
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