中国の現代職業教育体系の構築

原典①:「国务院关于加快发展现代职业教育的决定」(中国語)
原典②:「现代职业教育体系建设规划(2014-2020年)」(中国語)

2014年6月、職業教育改革実施のための新しいガイドラインとして、国務院より「現代職業教育の発展促進に関する決定」※1が発表された。これに伴い、教育部、国家発展改革委員会、財政部等6部門が合同で「現代職業教育体系構築計画(2014-2020年)」※2を発表し、具体的なプランが示された。

職業教育の制度や構造の改革、企業や業界との連携強化によって、多くのエンジニアや高度な技術・資質を備えた人材を育成し、人的資源強国とイノベーション型国家となることをめざしている。職業教育制度は大きく変更されることとなり※3、教育部では特集サイトを設置して関連情報を提供している。※4

同ガイドラインにより、高等職業教育として新しく「応用技術本科教育課程」が設置され、既存の本科教育課程(日本の学士課程に相当)と同等とみなされることとなった。今後は、普通本科教育をおこなっている高等教育機関の一部が応用技術本科へ転化する形で、応用技術タイプの高等教育機関の運営が奨励される。※5

また、職業教育体系と普通教育体系は相互にリンクされることとなり、両体系間における進学、転校、単位の互換等も可能となる。

以上の改革にともない、職業教育の質評価システム等が整備されるほか、学位条例や高等教育法等、関連法規も一部変更される予定である。

[文中の補足および関連リンク]
※1 「現代職業教育の発展促進に関する決定」(2014年5月2日)
原語:「国务院关于加快发展现代职业教育的决定」国发〔2014〕19号 [中文]
※2 「現代職業教育体系構築計画(2014-2020年)」(2014年6月16日)
原語:「现代职业教育体系建设规划(2014-2020年)」、「教育部等六部门关于印发《现代职业教育体系建设规划(2014-2020年)》的通知」教发[2014]6号)[中文]
※3 「現代職業教育体系構築計画(2014-2020年)」(2013年10月14日)
今後の教育体系図についてはこちらをご覧ください。
(2014年7月 大学評価・学位授与機構 評価事業部国際課まとめ/和文)
※4 教育部による特集ウェブサイト「現代職業教育の発展促進」
原語:「加快发展现代教育」[中文]
※5 「独立学院」が「高等教育機関」として独立する場合は、普通教育体系ではなく、応用技術体系の教育機関になることが奨励される。
※「独立学院」については、大学評価・学位授与機構作成の「中国高等教育質保証インフォメーション・パッケージ」p. 23・注釈33を参照。
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