オランダ研究大学における学生の動向

原典:オランダ大学協会(VSNU)(オランダ語)

オランダ大学協会(VSNU)は、2015年2月8日、2014-2015年度の、オランダの研究大学における国内の学生の動向について発表した。その概要は以下の通り。

【学生全体動向】

  • オランダ国内における研究大学の総学生数は253,482人で、前年比2.1%増
  • 学生から人気のある分野は法学、心理学、医学
  • ほとんどの学生は経済学、社会学の領域の中で学ぶが、法学やエンジニアリング、英語で授業を行うUniversity College(※大学付設の学校)の人気が出てきている。
  • 学士課程の第1学年への登録学生数は44,304名で、前年比2.4%減
  • 学士の学位の授与数は33,508件であり、前年比1%減
  • 研究大学進学準備学校の卒業直後に大学に入学する学生は全体の80%
  • パートタイムの学生は557人であり、前年比8.9%減
  • オープン・ユニバーシティへの登録学生数は17,000人であり、前と変わらない。
  • 2013-2014年度における修士課程の学生数は38,049人であり、前年比6%増
  • 複数の修士号の取得を目指す学生が増えている。

【留学生関連】

  • オランダ国内で学ぶ留学生数は12,680人であり、前年比約8%増
  • エンジニアリング分野の国際化は著しく進んでおり、オランダでエンジニアリングを学ぶ留学生は、同分野を学ぶオランダ国内の学生数の8.3%に上る。
  • 技術系の分野に入学する留学生数は前年比22.9%増加した。この分野における留学生の出身国の多い順番は、ドイツ(3,103人)、中国(1,072人)、イタリア、ギリシャ、英国の順となっている。

本発表の中で、VSNU会長のKarl Dittrich氏は「留学生の数が増えている現状は励みになる。これは大学教育の魅力と質を表している。理想としている国際的な学習環境へと近づいている。」と述べている。

※オランダにおける研究大学は計14校(2015年3月時点)。

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