カンボジアで大学評価を再開

原典:The Cambodia Daily(英語)

2015年5月、カンボジア教育・青年・スポーツ省(MoEYS)の大臣は、政府直属の高等教育評価機関(ACC:Accreditation Committee of Cambodia)の点検を経て、6月にカンボジア国内トップ10校(公立6校、私立4校)の大学の評価を再開することを公表した。

カンボジアの評価機関であるACCは、以前は閣僚評議会(the Council of Ministers)の傘下にあったが、2013年の総選挙後にMoEYS内の組織に組み込まれている。

MoEYS大臣からは次のとおりコメントがあった。

  • 今回は、包括的な大学評価(evaluation)である。
  • カンボジアにある105の大学の教育の質及び卒業生の大半は、雇用者や投資家のニーズを満たしていない。
  • カンボジアは農業国であるにも関わらず、大学の卒業生のうち、農業を専攻した者は全体の3%しかいない。
  • 学生数だけでなく高等教育機関も急速に増加しているため、質が伴っているか確認したい。
  • MoEYSの目的は、就職できる人材を生み出すことであり、大学の意義は、就職できる人材を育成する場を提供することである。そうでない機関は、ディプロマを生み出す工場に過ぎない。
  • MoEYSはACCが学位の質を改善するのに有効であることを保証するため、ACCの抜本的な改革を行う予定。改革が落ち着くまで5年から10年はかかるであろう。
  • 我が国では調査団を大学に派遣しても、大学から手数料(fee)を受領して即終了とすることがあったが、この文化を変えたい。新しい評価の枠組みにより、自律した評価者が増えることを期待。
  • 今後、調査者は透明性の高い大学評価を行い、そこで収集した情報は最終的に公に共有される。その情報を元とすることで選択肢が増え、高等教育環境も競争下に置かれるであろう。

ACCのdeputy secretary-generalからは、次のような発言があった。

  • ACCは、2013年10月以降、大学評価に使用するための約70の指標を開発してきた。また、評価者は50人となっている。指標ごとに高等教育機関は証拠を提示し、評価者はその証拠を明らかにしなければならない。

今後、インフラの質の評価を含む指標により、オンライン図書館、教授の資格、常勤教員の割合及び各コースの教科書の数について情報を入手することができるようになる。
ACCが大学の閉鎖を判断するかどうかについて、The Cambodia Dailyの記者が質問したところ、ACCからは、今回の評価は質の改善についての評価である、という旨の回答があった。
MoEYS大臣は、大学の情報が手に入りやすくなることで、国民は、どの機関が存続させるに有意義で、どの機関を廃止すべきか決定することになるだろうとも述べている。

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