カナダ:ムークによる単位認定に関する報告書を発表

出典:BCCAT

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の入学・編入学委員会(BCCAT*)は、ムークの講座修了による単位認定に関する報告書を11月12日に発表した。ムークの発展から単位認定との関係性をまとめた上で、これまでムーク講座の修了が単位認定された事例はとても少なく、今後もムーク受講者による単位認定ニーズは低いとの分析をしている。

今日までの様々な研究をもとに、本報告では極度に低い修了率や半数以上を占める学位保持者の割合といったムーク受講者の特徴が挙げられている。一方、ムークの履修を単位として認める制度は複数の教育機関がすでに整備しているものの2014年までに実際の事例は認められていないことから、ムークによる単位の取得ニーズが低いことを指摘。以上を踏まえ、今後もムークによる単位認定に対する需要が高まる兆しは見られないとの見解を示している。

こうした分析の一方で、アメリカ教育省はムークなどを用いた教育プログラムに対しても国の奨学金を試験的に支給する制度を発表(本サイト2015/11/25掲載記事)している。また、全米アクレディテーション協議会(CHEA)を中心に、ムークを含む代替高等教育に対する第三者による質保証(本サイト2014/11/13掲載記事)も模索されている。欧州では、ノルウェー政府が組織した特別委員会の報告書(本サイト2014/10/17掲載記事)の中でムークの単位認定に対する見解が述べられている。また、オランダの質保証機関NVAOの報告(本サイト2014/9/12掲載記事)では、ムークがオンライン高等教育の質保証に与えうる影響がまとめられている。

BCCAT: British Columbia Commission on Admissions and Transfer
BC州内の高等教育機関間の単位認定制度を監督している。学生のためとなる入学、単位互換、編入学制度の整備を行う。
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