原典:Study in Korea(英語)
2016年の教育国際化力量認証(IEQAS: International Education Quality Assurance System)に大学93校、専門大学13校、大学院大学7校の計113校が新規に認証された(認証期間:3年間(2017年度~2019年度))。
IEQASは、国際化の能力が優れた大学を「認証」することで、高等教育機関の質の管理と優秀な外国人留学生の誘致拡大につなげることを目的として、2011年度より実施されている(受審は任意)。第1サイクルは、「外国人留学生受入れ・管理力量認証」という名称の下、2011年度から2015年度までの期間で実施された。2016年度には、評価指標の変更等を行った上で名称を「教育国際化力量認証」と変更し、第2サイクルを開始した。2011年度当初は大学及び専門大学の学部課程のみが対象だったが、2014年度に大学院大学、2016年度には語学コースが新たに対象に加わった※1。
認証された大学は、韓国教育部が運営するウェブサイト「Study in Korea」への掲載や政府奨学金の優遇等を受ける。また、不法滞在率が1%未満の大学の留学生に対しては、ビザ発給手続きの簡素化が行われる。
※1:ただし、①不法滞在率が10%以上である大学、②外国人留学生の数が、大学は20人、専門大学及び大学院大学は10人未満の大学、③高等教育機関における機関別評価認証に未申請又は不認証となった大学、④教育大学、サイバー大学、放送通信大学は対象外
● 指標及び認証基準
区分 | 指標名 | 認証基準 | 大学 | 専門大学 | 大学院大学 |
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必須指標 | ①-1 不法滞在率 | 2~4%未満※2 | ①-1、①-2の内、1つ以上満たす※3 | ||
①-2 中途退学率 | 6%未満 | ||||
重点指標 | ② 留学生の授業料負担率 | 80%以上 | 4つの内、3つ以上満たす | 4つの内、3つ以上満たす | 3つの内、2つ以上満たす |
③ 医療保険加入率 | 85%以上 | ||||
④ 語学力(韓国語・英語) | 30%以上 | ||||
⑤ 新入生に対する宿舎提供率 | 25%以上 |
※2:必須指標①-1不法滞在率の内訳
外国人留学生の数 | 認証基準 |
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100人未満の場合 | 4%未満 |
100人以上500人未満の場合 | 3%未満 |
500人以上の場合 | 2%未満 |
※3:必須指標の①-2のみを満たしている場合は、①-1の不法滞在率が10%未満であることが必須。
● 国際化の支援指標
評価指標 | 評価要素 | 詳細 |
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国際化のビジョンと特性(20) | 大学の国際化のビジョンと戦略 | 国際化のビジョンと戦略の適切性 |
国際化のビジョンに沿った、留学生の誘致戦略及び選抜制度の適切性 | ||
国際化関連特性プログラム | 国際化のビジョンに沿ったプログラムの構成及び運営 | |
特別プログラムの適切性 | ||
留学生に対する生活適応支援(40) | 留学生管理制度及び支援 | 留学生管理体制の現状 |
留学生管理の現状及び計画 | ||
相談支援体制及び相談支援の内容 | 留学生相談センターの現状 | |
各種相談実績及び計画 | ||
生活適応支援 | 留学生活への適応環境作り及び適応支援の取組み | |
韓国人学生及び教授からの指導 | ||
滞在申告規程遵守率 | ||
宿舎等の住宅に関する支援 | 宿舎の管理体制 | |
宿舎の提供及び宿舎外の留学生に対する支援の現状 | ||
留学生に対する学習支援(20) | 専攻学習支援 | 専攻学習支援のための体制とプログラム運営の現状 |
韓国語などの言語学習支援 | 韓国語教育機関と運営組織の現状 | |
韓国語教育と文化体験運営の現状 | ||
留学生の学習成果(20) | 留学生の満足度と進路支援 | 留学生の満足度 |
留学生の進路支援体制の現状 | ||
計100点 |
● 認証プロセス
第1段階 | 必須指標及び重点指標の確認 |
第2段階 | 国際化の支援指標の審議(自己評価書の書面調査) |
第3段階 | 訪問調査(必要に応じて) |
第4段階 | 委員会による最終審議 |