欧州教育圏(European Education Area)構築に向けて

2017年11月17日、スウェーデン・ヨーテボリで開催された欧州理事会において、「欧州における教育・文化の未来」について議論され、2025年までに欧州教育圏(European Education Area)を構築することが決定された。

背景

欧州連合発足後、EU圏内の人の自由移動は達成されたが、教育面におけるモビリティ促進にはまだ課題が残る。教育は、デジタル化や労働者の高齢化など、複雑さを増していく社会に対応するための手段であるため、欧州全体でその枠組みを確立していくべきとして今回の目標が掲げられた。なお、ここでの教育には、高等教育だけでなく、初等中等教育や生涯教育も含まれる。

欧州教育圏における目標

・モビリティの機会の創出
エラスムス+プログラムEuropean Solidarity Corps※1への参加を更に促すことのほか、学生個人の既習歴を保存できるEU学生カード(ESC)を提供する。

・学位の相互認証
ソルボンヌ・プロセスと称し、学位の相互認証の土台を整える。また、相互認証を容易にするため、学位記の保存と検索が可能な電子システムを開発する。

・教育カリキュラム開発のための協力促進
2006年に策定された「生涯学習のためのキー・コンピテンス(Key competences for lifelong learning)」を改定する。また、カリキュラムや学習プログラムを、国境を越えて比較可能とする。

・生涯学習の促進
現在、EUにおける労働年齢人口のうち、生涯学習に参加している割合は11%のみであり、これを2025年までに25%に引き上げる。

・教育におけるイノベーションとデジタルスキルの主流化
イノベーションやデジタルスキルに関するトレーニングを促進するため、デジタル教育のための新たなアクション・プランを策定する。

・欧州における大学間ネットワークの構築
欧州の世界有数の大学間における国境を越えた協力を促進する。

その他、中等教育修了までに、母国語に加え更に2言語の習得状況について、ベンチマークを設定することや、欧州独自の文化やアイデンティティをより一層醸成していくこと等が挙げられている。

※1・・・European Solidarity Corpsとは、欧州連合の新たなイニシアチブであり、青少年がボランティアに参加したり、働いたりする機会を創出する取組みのこと。

原典:欧州委員会(EC)(英語)

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