中国政府は、2024年1月に上海で開催された世界デジタル教育国際大会(World Digital Education Conference)※1において、「国家スマート教育プラットフォーム」(原語:国家智慧教育平台)※2の国際版として、海外向けeラーニングサイト(Smart Education of China)を開設したことを発表した。教育のデジタル化を推進するこのウェブサイトは、2022年9月に開催された国連の「教育変革サミット(Transforming Education Summit)」におけるビジョンステートメントに応えるとともに、中国政府が同サミットにおいて提出したコミットメント文書を実行に移したものであるとしている※3。
「国家スマート教育プラットフォーム」の中国国内版は、初等教育から高等教育まで中国のすべての教育段階に関する教育コンテンツが掲載されているのに対し、国際版では、一部子ども向けの中国語語学試験(Youth Chinese Test)対策講座がある以外は、ほとんどが大人を対象としたコンテンツとなっている。中国語、中国文化に関する講座のほか、清華大学等の高等教育機関のMOOC講座を中心に、文学、工学、理学、芸術、経済、薬学、教育など12分野の780講座が掲載されている。英語と中国語の字幕付きの中国語コンテンツが多い※5。
トップページからは中国の博物館(故宮博物館、莫高窟博物館など)、中国語語学試験(HSK)、留学情報(Study in China)、学歴認証(CSCSE)のサイトへアクセスできるようになっている。
- ※1. 2023年から中国教育部とユネスコ中国国内委員会(National Commission of the People’s Republic of China for UNESCO)が共同開催している国際会議。参加国などは教育部の関連記事を参照。
- ※2. 2022年3月開設。詳しくは本サイト2022/11/18投稿記事を参照。
- ※3. 教育変革サミットで発表された国連事務総長によるビジョンステートメントでは、教育格差を縮めるという観点から、デジタルラーニングのプラットフォームを整備してコンテンツを無料で開放することが呼びかけられ、同サミットにおける中国政府のコミットメント文書(National Statement of Commitment to Transform Education)では外部リソースの共有によるデジタルリソースの拡大を図ることが示されている。
- ※4. 教育変革サミットについての日本語での紹介は国際連合広報センターのプレスリリースを参照。
- ※5. 国際版ウェブページの言語は、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語の6言語から選択できる。
原典:教育部 中国国家智慧教育公共服务平台国际版正式上线







