台湾教育部が分野横断的学修に基づき学士を授与する計画を発表―2025年度から8大学で実施へ

台湾教育部は、2024年11月、「分野横断的学修実験計画」(原語:跨域彈性修業試辦計畫)の実施を発表した。教育部は、8大学を対象に分野横断的学修に基づいて学士の学位(原語:跨領域學士學位)を授与できるよう整備・支援を行う。教育部は、変化の速い社会への適応能力を備えた、台湾に貢献する人材の育成を目指すとしている。

台湾政府は2018年11月、学位授与法を改正して「学生が共通性のある学問分野又は学際分野の学位プログラムを修めた場合、大学は、学生の入学時の学部に限定せず学問領域及び修得科目に基づいて学士の学位を授与しなければならない」(学位授与法 第5条)との一文を追加し、これにより、分野横断的な学修に基づいて授与される学士の授与が可能となった。教育部は、グローバル化とデジタル時代の到来により、伝統的な単一領域の教育モデルでは今日の多元的学際分野の人材の需要に応えることは難しくなっており、学生の学問領域及び履修カリキュラムの要件を柔軟にした学士学位を大学が授与できるようにしたとしている。

「分野横断的学修実験計画」の対象となる大学は、国立陽明交通大学、国立成功大学、国立清華大学、国立台湾師範大学、国立政治大学、国立中央大学、東呉大学、長庚大学の8大学である。本計画は、学部・学科間の垣根を越えて柔軟で多元的な学習環境を作り出すだけでなく、学生が自身の興味とキャリア計画を基に分野横断的な科目選択をし、自ら学修計画を立てて学位を取得することが期待されている。8大学は、教育部の支援の下、内部規程の改正及びカリキュラムの調整を行い、2024年度の2学期(2025年2~6月)から分野横断的学修を希望する学生を学内で募集し、2025年度から導入する。

なお、教育部は、「分野横断的学修実験計画」の策定にあたって、国立台湾大学の「校学士学位を参考にしたとしており、本計画の管理事務局も国立台湾大学の教職員で構成されている。国立台湾大学の「校学士学位」とは、2021年に国立台湾大学が導入した分野横断的学修に基づいて授与される学位であり、2023年には初の「校学士学位」として空間政策計画学士(Bachelor’s Degree in Spatial Sciences of Policy and Planning)が授与されている。

※学生が分野を横断して学修した後、(学部・学科単位ではなく)学校(教育機関)レベルで学位授与の可否が判断されるという意味で「校学士学位」と称されている。(國立臺灣大學院學士學位暨校學士學位設置準則總說明

原典①:台湾教育部(中国語)
原典②:分野横断的学修実験計画ウェブサイト(中国語/英語)

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