タグアーカイブ:欧州教育圏

EU理事会が「欧州の高等教育質保証及び資格の承認システムに関する勧告」を採択

EU理事会は2025年5月12日、「欧州の高等教育質保証及び資格の承認システムに関する勧告(Council recommendation on a European quality assurance and recognition system in higher education)」を採択した。高等教育は欧州の将来にとって重要な役割を担っており、国際的な協力や学生の移動を引き続き促進する必要があるとし、高等教育の質保証と資格の承認は、異なる国の間の高等教育間の透明性、学生の移動、国際的な協力を支えるものとして重要であるとしている。 続きを読む

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EU理事会が共同欧州学位ラベル展開案を承認―共同欧州学位の制度化へ前進

2025年5月12日、EU理事会(教育・青少年・文化・スポーツ会議:EYCS)は、共同欧州学位(joint European degree)の制度化に向けた一歩として、共同欧州学位ラベル(joint European degree label)の展開の具体を示す決議書「Council resolution on a joint European degree label and the next steps towards a possible joint European degree: boosting Europe’s competitiveness and the attractiveness of European higher education」を承認した。 続きを読む

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欧州共通の質保証基準の改訂に向けて:QA-FITプロジェクトが考慮すべき観点を検証

欧州高等教育質保証協会(ENQA)は2024年11月、公式ウェブサイト上で、2022年6月から2年半にわたり実施されたQA-FITプロジェクトの最終報告書Quality Assurance Fit for the Future (QA-FIT): Key considerations for the revision of the ESGを発表した。本報告書は、質保証機関や高等教育機関、教育省庁、学生連合等の各ステークホルダーによるこれまでの議論を踏まえ、「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG 2015)」※1の改訂に際して考慮すべき観点を包括的に整理・検証している。 続きを読む

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「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG)」改訂のための運営委員会が発足

欧州高等教育質保証協会(ENQA)は2024年10月、欧州学生連合(ESU)、欧州大学協会(EUA)、欧州高等教育機関協会(EURASHE)とともに※1、「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG 2015)」(本サイト「欧州」>「地域レベルの高等教育政策」ページ)の改訂に向けた運営委員会を発足させたことを発表した。これは、2024年5月にアルバニアのティラナで行われた「欧州高等教育圏大臣会合2024」における共同声明(コミュニケ)※2を受けた取組であり、これにより、かねてから議論されてきたESG改訂に向けた動きが本格化した。 続きを読む

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【欧州】エラスムス・ムンドゥス共同修士課程:2024年の採択結果を公表

欧州委員会は2024年9月、エラスムス・プラスの公式ウェブサイト上で、2024年に採択された34のコンソーシアムが提供するエラスムス・ムンドゥス共同修士課程プログラムを発表した。これらのコンソーシアムには、38か国から高等教育機関等が参画している。また、これらの国に加えて、さらに40か国から連携パートナーが協力している。各プログラムへは全世界の学生が出願可能であり、プログラムの選考及び奨学金受給資格の選考に合格した場合、奨学金が支給される。 続きを読む

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「欧州大学」プロジェクト第5回採択結果:合計64のコンソーシアムが活動へ

欧州委員会は2024年6月、「欧州教育圏」公式ウェブサイト上で、2024年の「欧州大学」プロジェクトに採択された14のコンソーシアムを発表した。これにより、エラスムス・プラス2021-2027の助成金の下、過去2年分の採択件数と合わせて64の「欧州大学」が、2024年中に国境や分野を越えて連携協力し、活動することとなる。さらに、2024年の公募より新たに設けられた区分である「欧州の高等教育界全体に資する『実践共同体(community of practice: CoP)』※1の創設を担う取組」にも、1件のコンソーシアムが採択された。 続きを読む

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高等教育の「基本的価値」の実践に向けて:欧州高等教育圏大臣会合2024

2024年5月29日から30日にかけて、アルバニアのティラナにおいて欧州高等教育圏(European Higher Education Area: EHEA)大臣会合※1が開催された。本会合では、ボローニャ・プロセス※2の進捗と今後の政策課題・目標等について協議され、その成果は共同声明(ティラナ・コミュニケ)としてまとめられた(詳細は、本サイト2024/8/6投稿記事を参照)。
コミュニケの冒頭では、「高等教育がそのミッションを十分に果たすためには、高等教育に関する基本的価値(fundamental values)が尊重される必要がある」と述べられている。基本的価値の詳細は、付属文書「高等教育の基本的価値に関するEHEAの声明(EHEA Statements on Fundamental Values)」にまとめられ、コミュニケとあわせて採択された。本記事では、この声明について紹介する。 続きを読む

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欧州共通の質保証基準の将来へ向けて:QA-FITプロジェクトの結果を検証

欧州高等教育質保証協会(European Association for Quality Assurance in Higher Education: ENQA)は2024年5月、コーディネーターとして主導する「QA-FIT」プロジェクトの調査報告書を公式ウェブサイト上で公開した。当報告書においてENQAは、「欧州高等教育圏における質保証のための基準とガイドライン(ESG 2015)」※1の今後の改訂に向け、欧州高等教育圏(European Higher Education Area: EHEA)の質保証枠組みに関係するステークホルダー(各国学生連合、高等教育機関、質保証機関、及び教育省庁)の見解をまとめている。中でも、高等教育の社会的側面、基本的価値、そしてそれらを推進する質保証の役割に注目している。 続きを読む

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トランスナショナル共同教育の設計における課題と提言ー欧州大学協会がテーマ別ピアグループの報告書を公表ー

欧州大学協会(European University Association: EUA)は2024年3 月、トランスナショナル共同教育(transnational joint education provision: TJEP)の設計における課題と提言をまとめた、テーマ別ピアグループによる報告書を公式ウェブサイト上で公表した。当報告書はTJEPの各種形態を定義した上で、TJEPに携わる欧州の政策立案者や高等教育機関のリーダーに向けて、外部質保証や組織レベルの課題とそれらを解決に導くための提言を示している。 続きを読む

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【欧州】トランスナショナル教育の質保証―学生の利益確保のため透明性向上を―

欧州高等教育質保証協会(The European Association for Quality Assurance in Higher Education: ENQA)は2023年11 月、トランスナショナル教育(transnational education: TNE)の質保証における課題を提示した論考※1をウェブサイト上で公開した。当論考は、学生の利益の確保を最優先事項とした上で、透明性の向上と既存の質保証ツールの活用拡大の必要性を強調している。加えて、TNEにおいて質保証機関が果たすべき役割や相互信頼構築のための機関間協力の重要性を訴えている。 続きを読む

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