欧州ボローニャ・プロセス第8回欧州高等教育大臣会合(ブカレスト会合)の共同宣言が発表

原典:ブカレスト・コミュニケ(英語)(※2022年7月4日時点でリンク切れ)
参考:ブカレスト・コミュニケの概要(NIAD-UE国際課まとめ)(日本語)

2012年4月26日から27日にかけて、ルーマニアのブカレストで開催された、ボローニャ・プロセスに関する第8回大臣会合において、共同宣言(ブカレスト・コミュニケ「欧州の可能性への期待と欧州高等教育圏の強化」(Making the Most of Our Potential: Consolidating the European Higher Education Area, Bucharest Communiqué)が発表された。

本宣言では、すべての学生に質の高い教育を提供することが、ボローニャ・プロセスの最大の目標である旨、再確認され、欧州高等教育圏(EHEA)構築に向けたプロセスの最初の10年の進捗を評価しつつも、次の10年(~2020年)に向け、今後優先して取り組むべき課題として、高等教育へのアクセス拡大、学生中心の学習、質保証、高等教育への資金及びガバナンス、学生の就業力の向上、学習成果の実質的な導入、より質の高い学習のための流動性(モビリティ)の強化、学位や学習歴の適切な認証、他地域の機関との共同教育プログラムの開発、EHEAの他地域への開放が打ち出されている。

本会合では、EHEAにおける流動性(モビリティ)に関する戦略(Mobility Strategy 2020 for the European Higher Education Area (EHEA): Mobility for Better Learning)も打ち出され、2020年までに、欧州の学生の20%のモビリティを達成するという目標が掲げられ、これに向けて取り組むべき内容が示された。

ブカレスト大臣会合と合わせて、ボローニャ参加国と他地域の高等教育における国際連携とパートナーシップ構築の場として2009年より毎年行われているボローニャ政策フォーラムの第3回会合「ボローニャ・プロセスを越えて:国・地域レベルからグローバル規模の高等教育圏構築に向けて」も開催され、宣言(Beyond the Bologna Process: Creating and connecting national, regional and global higher education areas)が採択され、高等教育におけるグローバル規模の連携協力の必要性が再確認された。

※参考:
モビリティに関する戦略(※2022年7月4日時点でリンク切れ)
第3回ボローニャ政策フォーラム宣言(※2022年7月4日時点でリンク切れ)
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