2013年5月13日から14日にかけて、マレーシアのクアラルンプールにて、第4回ASEM教育大臣会合が開催された。
今回は、2012年11月に開催された第9回ASEM首脳会合において新たに加盟国となった3か国、バングラデシュ・ノルウェー・スイスも初めて教育大臣会合に参加し、34か国および7国際機関から総勢152人が参加した。
なお、会議の議長はマレーシア高等教育省の事務局長が務めた。
「戦略的ASEM教育連携」という包括的なテーマのもと、会合は共通の関心のある分野について意見交換を行い、これまでに達成した結果に留意しつつ、ASEM教育プロセスの今後の方向性を設定するため、また、方針を実行するにあたっての具体的な活動を明らかにするため、4つの主要なトピックについて議論した。
4つの主要なトピックは以下のとおり。これらはすでに前回の第3回会合(コペンハーゲン)において、留意すべきASEM教育プロセスの主な政策分野として確認されたものである。
- 高等教育分野における質保証と相互認証 (Quality Assurance and Recognition)
- 経済界の高等教育への関与 (Engaging Business and Industry in Education)
- 高等教育におけるバランスのとれた流動性 (Balanced Mobility)
- 職業訓練教育を含む生涯学習 (Lifelong Learning including Technical and Vocational Education and Training (TVET))
各資料における日本に関する言及
- 議長声明(Conclusions by the Chair)より
- 3ページ目
- A. Quality Assurance and Recognitionの12
- 日本がアジアの高等教育質保証センターを設立すること、また、アジアにおける高等教育の流動性をさらに促進させ、質保証を確実なものとする目的でASEAN+3教育大臣会合の下に新しいWGを設置することのイニシアチブをとっていることについて歓迎する。
- Stocktaking Report “FROM COPENHAGEN TO KUALA LUMPUR”より
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- – 2011年9月に東京で開催された「東アジア高等教育質保証国際シンポジウム」について日本が主催した。
- – NIAD-UEが各国の質保証概要を公表している。
- – ASEM地域の質保証機関との連携を軸とし、締結した覚書をもとにして、NIAD-UEが国際的な「bridge builder」として活動(訪問調査の実施、セミナーの開催、高等教育関係者への研修等)している。
- 34ページ目
- 日本がイニシアチブをとっている活動として
- – Setting up a higher education quality assurance center for Asia (JP)
- – Organising an international symposium on higher education mobility and quality assurance (JP)
- の2点が掲載されている。
参考
- ASEM教育事務局ニュースレター(5月号)より
- ASEM教育事務局の交代について
- – 現在DAAD(ドイツ)が担当[期間:2009-2013]
- – 今年10月からはインドネシアの高等教育を管轄する省が担当[期間:2013-2017]
- – さらにその次はフレミッシュ教育省が担当[期間:2017-2021]
- ASEM教育大臣会合開催日程
- 開催済
- 第1回:2008年5月5日~6日(ドイツ・ベルリン)
- 第2回:2009年5月14日~15日(ベトナム・ハノイ)
- 第3回:2011年5月9日~10日(デンマーク・コペンハーゲン)
- 第4回:2013年5月13日~14日(マレーシア・クアラルンプール)
- 開催予定
- 第5回:2015年(ラトビア)
- 第6回:2017年(韓国)