英国の国際教育戦略の公表

原典:英国政府(英語)

2013年7月29日に英国ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)が、国際教育戦略をまとめた政策文書「International Education: Global Growth and Prosperity」を公表した。

この戦略は、英国の高等教育・継続教育や海外校、および英国の教育技術・製品・サービス等の強化を目指し、政府と教育セクター全体がどのように協力していくかを述べている。主な戦略は以下のとおり。

  • 留学生: 英国への留学生数に上限を設けないこと、および英国に留学している留学生に対する保護・支援の強化
  • 国境を越えた教育の支援:海外に進出している英国の学校やカレッジへの支援、「end-to-end(端から端まで)」による英語研修の実施、および質保証の強化
  • 教育技術で世界をリードする:積極的に大規模オープンオンラインコース(MOOCs)の開発を奨励し、技術戦略委員会(the Technology Strategy Board)を通じて、教育技術の実用化にむけた設計にとりかかること
  • 新たな機関との関係:英国が関与する重要なパートナーの優先順位付け、高等教育パートナーシップ開発への投資の倍増、および英国で学習するためのChevening奨学金※1の数の拡大
  • 英国ブランドの構築及び機会の獲得: 新たな「Education is GREAT Britain」キャンペーンの進展、および海外経験を得るためのコンソーシアムの構築に係るEducationUKユニット※2による支援
※1 Chevening奨学金
英国外務省によって資金提供される、英国政府のグローバル奨学金プログラム。次世代のリーダーとなりうる世界中の優秀な学識者に英国の大学院で勉強する機会を提供。1年間の大学院留学にかかる費用の全額または一部を支給する。

※2 EducationUKユニット
英国の教育のナショナル・ブランドであるEducation UK の下に、ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)と英国貿易投資総省(UKTI)が、設置した新たなユニット。英国の教育サービス等の輸出機会を特定・実現するにあたり、英国教育セクターを支援することを目指す。

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