「海外学位・資格認証時における資格枠組みの使用勧告」を採択

原典:欧州高等教育圏(EHEA)(英語)
勧告原文:Recommendation on the Use of Qualifications Frameworks in the Recognition of Foreign Qualifications(英語)

リスボン認証条約委員会は、6月19日にクロアチアのスプリトで開かれた第6回会合で、海外の学位や資格を認証する際に資格枠組み※1の使用を推進するため、「海外資格認証※2時における資格枠組みの使用勧告」(Recommendation on the Use of Qualifications Frameworks in the Recognition of Foreign Qualifications)とその「付加文書」(Explanatory Memorandum)を、リスボン認証条約(NIAD-UE国際連携ウェブサイト)の副次的文書として採択した。こうした副次的文書は、「ジョイント・ディグリーの認証に関する勧告」(NIAD-UE共同教育質保証サイト)(2004年採択)と「国境を越えた教育提供におけるグッド・プラクティス規約」(NIAD-UE共同教育質保証サイト)(2007年改訂版採択)に続き、今回の勧告が3件目となる。

採択された勧告は、前文、用語の定義、勧告の範囲と留意事項、勧告事項から構成されている。勧告事項は4項目から成り、要点は以下のとおりである。また、付加文書では、欧州高等教育大臣会合における各声明での資格枠組みに関する箇所の抜粋と、欧州域外(豪州・ニュージーランド・カナダ)の資格枠組みに関する事例についての記述がある。

勧告事項(Recommendations)の要点

  1. 資格認証機関とENICネットワーク※3は、資格認証時の国家および地域の資格枠組み活用と、課題解決努力をするべきである
  2. 資格枠組みは、海外資格審査を簡素化する目的で活用されるべきである
  3. 資格枠組みの活用の際は、資格認証における5つの要素(資格のレベル、学修成果、質、学修量、概要)を考慮するべきである;ただし、資格の概要に関して、資格枠組みが提供できる情報には限界がある
  4. 資格枠組みの効果的活用のために、4つの要素(資格のレベル、学修成果、質、学修量)に関する原則を資格認証時に適用する
※1 資格枠組み:学位・資格を学習の達成レベル(学習量、学習成果、能力など)により分類したもの。労働市場や社会に対し、国の学位・資格制度を総合的に示し、学位・資格に関する透明性を確保し、アクセスや質を改善するための仕組み。

※2 海外資格認証:ある国で得た学位等の資格が、別の国において有効であるかどうか審査すること。

※3 ENICネットワーク:欧州情報センターネットワーク。ENICはEuropean Network of Information Centresの略。欧州各国に設置されている、国外で取得された学位・資格の認証にかかわる情報提供の拠点を結ぶネットワーク。リスボン認証条約履行の目的で、欧州評議会とUNESCOが設立した。

カテゴリー: EU, EUの動向(欧州) タグ: , , パーマリンク