連邦政府が「高等教育機関の負担軽減を考えた質保証に向けて」を発表

原典:オーストラリア政府(英語)【※2015/5/22時点リンク切れ】

TEQSA(オーストラリア高等教育質・基準機構)やDIICCSRTE(連邦政府産業・革新・気候変動・科学・研究・高等教育省)などに対して大学が行う各種データの報告業務等について、負担が大きいという大学側からの訴えへの対応として、連邦政府は「高等教育機関の負担軽減を考えた質保証に向けて(Assuring Quality While Reducing the Higher Education Regulatory Burden)」を2013年5月29日に発表した。

高等教育機関の負担軽減に向けたアクションプランは以下のとおり。

1.専門家による見直し(review)
連邦政府は、Kwong Lee Dow Ao教授(メルボルン大学前副学長)とValerie Braithwaite教授(オーストラリア国立大学)の2名に、TEQSAの質保証のアプローチと規制・監督(regulation)に関して専門家の意見をまとめるよう、調査を委託した。この調査は政府から独立して行われる。
2.TEQSAに関する迅速な対応
TEQSAの制度は機関の負担を軽減するために設計されているものの、TEQSA設立の3つの基本方針に基づいた質保証制度における大学側の負担や懸念を払拭するよう、DIICCSRTEは改善に向けた迅速なアクションについて、TEQSAに対して助言を求める。

※TEQSA設立の3つの基本方針

  • 1. 規制の必要性:TEQSAは機関への負担を考慮したうえで、合理的な必要性がある場合のみ権限を行使する
  • 2. リスクの反映:TEQSAは継続的なモニタリングにより的を絞った指導を行う
  • 3. 状況に応じた規制:TEQSAは基準を満たしていない、または将来満たさない可能性のある部分について、権限を行使する必要がある
3.DIICCSRTEによる迅速な対応
DIICCSRTEは、PhillipsKPA報告書(Review of Reporting Requirements for Universities)※への回答として、大学等機関のDIICCSRTEへの報告業務の負担軽減に向けた迅速な対応を行う。主な対応としては、類似した照会を1つにまとめるほか、関連する情報システムの効率性の調査等を行う。

※ PhillipsKPA報告書:大学の要望を調査するため、DIISRTE(当時)とオーストラリア大学連合(Universities Australia: UA)の要請を受け、2012年8月にLA Martin Institute(高等教育部門のマネジメントの改善とリーダーシップの増進を目指す政府機関)がPhillips KPA(教育や職業訓練業界等へのコンサルタントサービス提供会社)に調査を委託し、2012年12月に最終報告書が公表された。
4.DIICCSRTEによる更なる対応
DIICCSRTEは、規制制度における負担軽減のため、主に以下について、できるだけ早い対応を行う。

  • 高等教育データ・情報にかかる国の諮問機関のもと、高等教育統計情報を一元的に収集する国の機関の設立
  • 学生分担金や授業料にかかる報告業務の合理化
  • 職業訓練教育に対する融資制度(VET FEE-HELP)のための業務の簡素化
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