HEFCEによる2014学事年度の教育補助金配分額の決定

原典:イングランド高等教育財政カウンシル(HEFCE)(英語)

高等教育分野の政府補助金配分機関であるイングランド高等教育財政カウンシル(HEFCE)が、今般、2014学事年度の補助金配分額を公表した。総額は約38億8千万ポンドであり、イングランドの130 の大学・高等教育カレッジおよび212の継続教育カレッジに配分される。なお、2013学事年度(44億7千万ポンド)と比べ、減額となっている。

主な内訳

  • 教育補助金: 16億ポンド(昨年度から約5.9%の削減)
  • 研究補助金 : 16億ポンド(昨年度と同レベル)
  • ビジネス・大学間の知識交換: 1億6,000万ポンド(昨年度と同レベル)
  • 資本補助金(教育や研究向けに分配): 4億4,000万ポンド(昨年度より増額)
  • 国の施設・設備等への支援: 1億4,300万ポンド

HEFCEは、学生および社会にとって有益となる投資を継続するとしており、教育の質と多様性、高等教育への参加の拡大、世界をリードする研究、知識交換活動への支援を明らかにしている。

教育補助金については削減されるが、学生数の拡大および維持への支援、高額な費用が必要とされる科目、小規模かつ専門的な機関への支出は可能な限り保護していくとしている。

また、大学院教育についても昨年度と同額の支援がなされる。

なお、2013年12月に発表された政府の秋季財政報告(Autumn Statement)(本サイト2014/4/9投稿記事)において、2015学事年度には、学生定員数の上限を撤廃する計画が発表された。これを受けて、HEFCEはまず、2014学事年度において、HEFCEの資金提供を受ける大学やカレッジで、3万人のフルタイムの学部学生数を増加させるとしている。

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