ETERによる欧州の高等教育機関のデータ公表

原典①:European Tertiary Education Register(ETER)(英語)
原典②:European Comission(EC)(英語)

2014年7月2日、 European Tertiary Education Register(ETER)はEU加盟国全てと、欧州経済領域を含む36カ国の高等教育に関するデータを公表した。2250の高等教育機関に関するデータがエクセル形式で提供されている。データの出典は、各国の統計局、教育所轄省庁、公になっている統計情報、高等教育機関のウェブページとなっており、2011年度にデータの収集が行われた。

ETERは、欧州委員会教育文化総局が、研究・イノベーション総局等の協力を受けて促進するプロジェクトである。

ETERの目的は、欧州の高等教育機関の完全な登録簿を作ることと、学生数、卒業生数、留学生への博士号授与数、教職員数、教育分野数、収入・支出額や当該高等教育機関の特徴に関するデータを提供することである。ETERは、欧州委員会から50万ユーロの助成を受け設立され、今後もデータが更新される。

データの項目は以下の通りである。

名称 ETER管理番号
国内管理番号
機関名(現地語)
機関名(英語)※存在する場合
データ作成年
基本情報 国のコード
設立形態(法的地位) :例:公立、私立等
設立形態(現地語)
設立形態(英語)※存在する場合
機関の区分 :例:大学等
海外校であるかどうか
設立年
設立年認可年(法的地位を獲得した年)
母体設置年
大学病院を有するか
機関のウェブサイトのアドレス
所在地 設立地域
都市名
郵便 番号
複数キャンパスを有するか
教育 授与される学位の種類(最高位の学位を記載)
ISCED※1レベル5、6、7の学位(短期大学士、学士、修士)の課程に入学する学生数(学問分野、性別、国籍ごと)
ISCEDレベル5、6、7の学位(短期大学士、学士、修士)の課程を卒業する学生数(学問分野、性別、国籍ごと)
遠隔教育機関を有するか
支出 人件費額
非人件費額
設備費額
設備費の会計上の扱い
収入 主な収入源
第三者機関からの収入額
民間機関からの収入額
授業料
学生からの収入額
教職員 教員の雇用総数
教員の雇用総 数(学問分野、性別、国籍ごと)
職員の雇用総数
教授の総数
博士課程在籍者数
総教職員数
※1 ISCED(Internaional Standard Classfication of Education)/国際標準教育分類:世界の教育制度が多様であることから、各国の教育統計や指標の比較を容易にするため、各国の教育政策者向けにユネスコが策定した統計枠組み。幼児教育から高等教育など教育段階を0から8までの階層に分けており、高等教育段階はレベル5から8に区分される。
カテゴリー: 欧州 タグ: パーマリンク

コメントを残す