原典:教育部学位・大学院教育発展センター(CDGDC)「中外合作办学评估方案(2014)」(中国語)
中外共同運営教育※1の質保証体系構築のため、教育部学位・大学院教育発展センター(CDGDC)は、本科課程(日本の学士課程に相当)以上の中外共同運営教育機関・プログラムについて、2013年より「中外共同運営教育評価」を本格的に開始している※2。2014年も3月に評価方案※3を発表し、16の省と市における92の中外共同運営教育機関・プログラムに対して、下表のとおり評価を実施した。
教育部では、中外共同運営教育の質評価体系として、学生や関係者の合法的権益を守るための定期的な評価制度の整備と、質の認証へのサポートをおこなうこととしている。
●2014年中外共同運営教育評価の概要
受審対象 |
・ 学生募集期間が2014年および2015年末までとなっているもの ・ 卒業生を出しているが、これまで中外共同運営教育評価を未受審のもの ・ 2013年の評価結果が条件付き合格だったもの |
実施機関 |
教育部・国際連携交流司: 全体的な組織 CDGDC: 具体的な実施 地方政府の教育行政部門: 担当地域内の評価業務実施サポートと指導 |
プロセス |
教育機関による自己評価(※4)→ 自己評価報告の一部公開(※5)→ 総合評議・結論の決定 |
重視される項目 |
「管理メカニズム」、「資金管理」、「学生募集と学籍管理」、「文書・証書の管理」、「教員の状況」、「教育の実施および質の監督」等 |
評価結果 |
結果は「合格」、「条件付き合格」、「不合格」の3種で、自己評価、ピア評価、社会的評価、地方政府教育主管部門の意見に基づいて決定される。評価結果は今後の認可審査の重要な参考とされ、内容や改善の状況によっては、学生募集停止等の措置がとられる。 |
[文中の補足および関連リンク]
※1
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「中外共同運営教育」 (原語:中外合作办学)は、中国と外国の教育機関による共同運営教育で、中国の域内において中国公民を主な募集対象としている。「中華人民共和国中外共同運営教育条例」および「中華人民共和国中外共同運営教育条例実施方法」の下、教育機関もしくはプログラムの形態により実施される。 *「中華人民共和国中外共同運営教育条例」(2003年3月1日) *「中華人民共和国中外共同運営教育条例実施方法」(2004年6月2日) なお、認可されている本科課程以上の中外共同運営教育機関・プログラムのリストについては、以下をご覧ください。 |
※2
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本格的な開始に先立ち、2010年に4の省と市において試験的評価が実施された。2013年は24の省と市における346の本科以上の中外共同運営教育機関機関・プログラムについて実施され、合格83%、条件付き合格14%、不合格3%の結果となった。自己評価段階で38プログラムが撤退を表明している。
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※3
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*「中外共同運営教育評価方案(2014)」
原語:「中外合作办学评估方案(2014)」[中文] |
※4
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受審教育機関は、下記の様式による自己評価報告、財務会計検査報告、外国教育機関側の意見等を提出するほか、中外共同運営教育専門のウェブサイトを開設し、関連情報を公開する。 *「关于2014年中外合作办学评估实施及报送材料等事宜的通知」学位中心[2014]36号(2014年4月4日) より |
※5
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自己評価報告のうち概要と基本的データが、地方政府教育管理部門と受審教育機関のウェブサイト、および下記の教育部の中外共同運営教育関係ウェブサイトにて一定期間公開された。公開期間中、閲覧者に対して自己評価内容についてのオンライン・アンケートが実施されている。 【教育部の中外共同運営教育機関関係ウェブサイト】 |