オランダ第2サイクル評価:高等教育の多様化を支えるとの分析

原典:NVAO(オランダ語)

NVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構)は今年4月に、2011年から始まった第2サイクルの評価(アクレディテーション)制度について分析した報告書「 Vier jaar nieuw accreditatiestelsel hoger onderwijs in Nederland in cijfers, april 2015」を公表した。報告書では、2014年末までの評価結果の分析から、過去4年間の評価活動を振り返り、オランダの高等教育は多様であり、アクレディテーション制度がそれらの多様性を支えていると結論付けている。

●報告書のポイント

  • 研究大学と高等職業教育機関の評価結果に表面的な差異はないが、分野でみると差異が現れる※1
  • 評価を受けたプログラム(総数1,310件)のうち約80%(1,032件)が4段階判定の上から3番目である「おおむね良好」(Satisfactory)の判定を受けた。また、約13%(170件)が「良好」(Good)、約1%(18件)が「非常に優れている」(Excellent)の評定を受けた。「非常に優れている」との評定を受けたプログラムの多くは、学生選抜についても高い評価を得ている。また、7%(91件)が改善行動を行う必要があると判定された。
  • 初期のアクレディテーション制度は、新たなプログラムが満たすべき最低限の基準を設定しているが、適格の評価を受けたプログラムは全申請プログラムの53%であった。
  • 2011年以降、80%以上の大学が、高等教育機関の質的特徴に着目した選択評価で良好な評価結果を受けた。評価事項には、「国際化」、「少人数・集中教育」、「持続性」※2 、「起業家養成教育」が含まれる。

●報告書の利用
今回の報告書は、評価制度のあらゆる側面について考察したものであり、一般公開している。データは第3サイクルのアクレディテーション制度の開発に利用される。

※1  原典では、本まとめのとおり記されているが、原典が意図することは、機関別の評価結果においては、性質の異なる研究大学と高等職業教育機関に大差はみられないが、より詳細な審査であるプログラム評価の結果(段階判定)を専門分野ごとに見ると、両者の間に傾向の差がみられるということと推測される。

※2  評価事項の「持続性」については、オランダ高等評価事項の「持続性」は、NVAO独自で行うのではなく、オランダ高等教育に関するコンサルティング企業「Hobeon社」と連携して行われるものである。具体的には、「Hobeon社」が高等教育の持続性について評価し、ある一定以上の評価を得た場合に、Hobeon社からの評価書とサーティフィケートを添えてNVAOに申請すると、当該プログラムは「持続性」について特徴を備えているという評価がNVAOから得られる。
参考:Hobeon (2013) Assessment Instument for Sustainability in Higher Education Programmes: AISHE 2012 Version 2

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