アクレディテーション界が高等教育法改正へ向けた声明を発表

原典①:CHEA letter(英語)【2017/4/19時点リンク切れ】
原典②:CHEA and accreditation community letter(英語)【2017/4/19時点リンク切れ】

全米高等教育アクレディテーション協議会(CHEA)は、米国上院健康・教育・労働・年金(HELP)委員会委員長が発表した高等教育法再授権に関する白書(本サイト2015/4/17投稿記事)への意見として、CHEA単独の声明とCHEAとアクレディテーション界と共同の声明を発表した。

CHEAの単独声明では、アクレディテーション結果が国による高等教育機関への規制手段として用いられていることを取り上げている。適格認定を受けていながらその運営が社会問題となったノースカロライナ州立大学チャペルヒル校(本サイト2014/11/10投稿記事)の例などを挙げ、アクレディテーションが教育機関の質をすべての面で保証することはできないと指摘。その上で、現在のアクレディテーションに必要なものは変化への即応性だと述べている。そして、急速に変化する高等教育界に対応するため、アクレディテーションが進むべき方向をHELP委員長Alexander上院議員に提案している。主な内容は以下の通り。

  • 質評価の対象を非機関型高等教育にまで拡大
  • 一般企業、ムーク(NIAD-UE国際課まとめ)、あるいはオンラインバッジ取得のための講座で提供される教育が、2年制大学や職業訓練校と同等のレベルとなる可能性を見据え、評価対象の拡大や新たなアクレディテーションモデルの確立を進める
  • 評価手順の改革
    • 数年を要する適格認定取得までの期間の短縮と、自己評価と訪問調査で成る評価フォーマットの見直し。「認定候補(candidacy)」ステータスの発展や、情報の電子処理など
    • 評価のさらなる厳格化
    • アクレディテーション基準に見合うパフォーマンスを教育機関に強く求め、達成できない場合は適格認定を与えない

32のアクレディテーション機関とCHEAの連名による声明では、アクレディテーション機関自身が今後取り組む改革姿勢を示す一方、連邦教育省 によるアクレディテーション機関認定制度と、大学の質に関する国家諮問委員会(NACIQI)の改革に対する要望が述べられている。主な内容は下記の通り。

  • アクレディテーション機関はコンピテンスベース教育(本サイト2014/10/31投稿記事)に対応する評価を開発する
  • ピアレビュー、アクレディテーション機関の独立性、大学の理念と学問の自由の尊重姿勢は維持していく
  • 連邦教育省の認定制度は、(1)不必要な規制を廃止し、(2)アクレディテーション機関に応じて規制の内容を変化させ、(3)教育の質保証活動の信頼性のみを審査するようにする
  • NACIQIは、(1)教育の質保証活動におけるアクレディテーション機関の信頼性のみを行う組織とし、(2)高等教育部門の長官直下に配置し、(3)2008年まで行ったような教育省職員が原案を作成するスタイルに戻し、(4)委員の数を12名に削減し、(5)アクレディテーション経験のある委員を必ず含める
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