米国の国際教育研究所が留学状況の報告書「Open Doors 2016」を公表

出典①:国際教育研究所(IIE)プレスリリース(英語)
出典②:国際教育研究所(IIE)プレゼンテーション資料(英語)
出典③:国際教育研究所(IIE)Open Doors Fact Sheet: Japan(英語)

2016年11月14日、米国の国際教育交流を推進する非営利機関である国際教育研究所(Institute of International Education: IIE)は、米国国務省教育文化局との協力のもと米国の国際教育交流の状況に関する報告書「2016 Open Doors Report」を公開した。

同報告書公表の際のIIEのプレスリリース及びプレゼンテーション資料によれば、2015-2016年における米国の大学の受入留学生数は、前年から7.1%増加して、1,043,839人となり、初めて100万人を超えた。これは、米国における総学生数の5%にあたる。また、いわゆるSTEM(科学、技術、工学、数学)分野への留学生数が多く、中でも留学生のうち3分の1以上が工学、数学またはコンピューターサイエンスの分野で学んでいる。なお、留学生全体の14%がOPTに従事しているが、多くがSTEM分野を専門としている。

一方、2014-2015年の米国からの派遣留学生について、単位取得を目的とした者は313,415人と、対前年度比2.9%増加となっている。これに加え、学位取得を目的とした者は約46,000人、単位取得や学位取得を目的としない者は約22,400人で、合わせて約380,000人の学生が海外で学んだ。また、米国における留学する学生層について、米国では多様性を特徴とする新たな留学生層が増加傾向にあるとされる。(参考:本サイト2016/11/28投稿記事)なお、2014-2015年の米国から日本への留学生数については、6,053人で対前年度比で1.9%増加している。

この他の主要な調査結果としては、米国への留学生の出身国について、中国が328,547人、インドが165,918人と引き続き主要な国となっているが、続く3位は、サウジアラビアからの留学生数が、同国政府奨学金の後押しもあり61,287人となり、これまで3位であった韓国の61,007人を上回った。なお、2015-2016年の日本から米国への留学生数は19,060人で前年の19,064人とほぼ横ばいである。また、日本人学生は在籍区分別に、48.7%が学士課程、16.4%が大学院課程、7.4%がOPT、その他が27.5%となっている。

米国内における人気のある留学先の州としては、カリフォルニア州が149,328人の留学生を受け入れ最多となっているほか、機関別では、ニューヨーク大学が15,543人で最多である。

米国は依然として留学生の最大の受入国であり、高等教育における国際学生のモビリティの全体像と分析を提供するProject Atlas®によれば、留学生の受入国上位は、米国(1,043,839人)、英国(496,690人)、中国(397,635人)、フランス(309,642人)、オーストラリア(292,352人)、ロシア(282,921人)、カナダ(263,885人)、ドイツ(235,858人)、日本(152,062人)の順となっている。

※OPT(Optional Practical Training)とは、学生ビザ(F-1ビザ)を有する学位課程の学生が課程の修了前後に専攻分野に関連する職に就き、実務研修を行うことを目的として、学生ビザでの就労が許可される制度。(参考:アメリカ合衆国国土安全保障省 移民・関税執行局

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