UNESCOが第2回世界オープン教育リソース会議に向けた地域内協議を開催

原典①:UNESCO(英語)
原典②:UNESCO(英語)

国際連合教育科学文化機関(以下UNESCO)は、オープン教育リソース(Open Educational Resource、以下OER※1)に係る国際協調を推進しており、2017年9月に第2回世界OER会議※2を開催するにあたり、世界6地域での地域内協議を開始した。

各地域内協議を共催する、カナダに事務局を置く政府間組織Commonwealth of Learning(以下COL)が作成したBackground Paperによれば、地域内協議は、OERの国際的な普及に向けた政府の支援を促進することを目指し、「平等な利用機会及び質が担保された教育のためのOER:関与から実行へ(OER for Inclusive and Equitable Quality Education: From Commitment to Action)」というテーマのもと開催される。

これは、OERの提供にあたって認識されている課題の一つである「平等な利用機会及び質が担保された教育のためのOERへのアクセス」について、質保証に係る問題に焦点を当てたものである※3。現在のところ、OERの透明性の確保は、質を示そうとする機関及び教員に委ねられており、機関のブランド力や評判によってユーザーに対し質の高さをアピールするほか、ピアレビューによる質保証を行う場合がある。

地域内協議は、2016年12月から2017年5月にかけて、アジア、ヨーロッパ、中東・北アフリカ、アフリカ、アメリカ、太平洋地域※4において開催される。このうち、アジアの地域内協議は2016年12月1日から2日にわたって、マレーシアにて開催された。日本を含む25か国から各国の代表や関連団体が集まり、OERに係る政策の現状やグッドプラクティスの共有、及び第2回世界OER会議で提出される予定のアクションプランについて合意がなされた。

第2回世界OER会議は2017年9月にスロベニアにおいて開催される予定であり、OERに係る政策のベスト・プラクティスや、全世界の教育システムへのOER導入という課題の解決策について話し合われる予定である。

※1 OERについては、MOOCs(NIAD-QE国際課まとめ)P2を参照。

※2 前回会議である第1回世界OER会議については、こちら(本サイト2017年1月5日投稿記事)を参照。

※3 OERから発展したとされるMOOCsの質保証に関して、UNESCOとCOLは2016年7月に発表したガイドである「Making Sense of MOOCs―A Guide for Policy – Makers in Developing Countries」において、E-xcellenceとThe OpenupEd quality labelの質保証の枠組みを紹介している(本サイト2016年7月25日投稿記事)。

※4 OERは島嶼国において積極的に活用されているとされる。当機構が参加した、2016年5月開催のAPQN総会においては、フィジーにおけるOERの活用例が報告された。

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