QAAによる「英国高等教育のための質規範」簡易ガイドの公表

原典:英国高等教育質保証機構(QAA)(英語)【※2015/5/22時点リンク切れ】

英国における高等教育の質保証は、QAAと高等教育セクターが合意した「アカデミック・インフラストラクチャー」(教育の質、水準の設定、維持に関する指針・参照基準)をもとに内部質保証の取組や機関別レビューが実施されてきている。

現在QAAではこの「アカデミック・インフラストラクチャー」全体を、全国の高等教育機関等の意見を反映しながら、「英国高等教育のための質規範」 (UK Quality Code for Higher Education:クオリティ・コード)という名称のもとに再構築する作業を進めており、このたびこの簡易ガイドが公表された。

このガイドでは、クオリティ・コードの重要な特徴は何か、またクオリティ・コードがなぜ重要か、それがどのように使用されるか説明しており、学生向けにまとめられている。

「英国高等教育のための質規範(クオリティ・コード)」は、3つのパートで構成されている。

○ パートA:最低限の基準(アカデミック・スタンダード)の設定と維持(6章構成)

アカデミックスタンダードの設定および維持に関連する事柄をカバーする。A1:全国レベル
A2:科目・資格レベル
A3:プログラムレベル
A4:承認およびレビュー
A5:外的影響
A6:意図された学習成果の評価(アセスメント)

○ パートB:教育の質(アカデミック・クオリティ)を保証し高めること(11章構成)

学習機会の質について、期待に応える内容となっているとともに、継続的に改善されていることを保証することに関連する事柄をカバーしている。

B1:プログラム設計および承認
B2:入学
B3:教育
B4:学生サポート、学習資源、キャリア教育、情報、アドバイス、ガイダンス
B5:学生参画
B6:学生アセスメントおよび事前学習認定
B7:学外審査
B8:プログラムのモニタリングおよびレビュー
B9:不服申し立て
B10:共同教育の管理
B11:研究学位

○ パートC:高等教育の提供に関する情報

このパートは、章に分割されていない。
教育の提供者が目的に適し、アクセス可能で、信頼できる、利用可能な情報をどのように作るかを取り扱う。

「クオリティ・コード」では、教育に関する基準と質について、全ての高等教育提供者に期待されている事柄(expectations)を各章で設けている。また、章ごとに、様々な指標(indicators)を設け、どのように活用するか示していることも特徴の一つである。

※用語について
〈アカデミック・スタンダード〉
コース修了、学位・資格取得にあたり、学生に要求される最低限の到達レベル。
〈アカデミック・クオリティ〉
高等教育を提供する側が、学生の学習を支援する質。学習支援としては、ティーチング、学習サポート、どのように成績評価されるのか、学習のための施設やツールなどを指す。
〈質保証〉
高等教育の提供にかかる水準と質が合意されたレベルであるか確認するプロセス。
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