原典:THE AUSTRALIAN(英語)
2014年2月27日、教育大臣によって「Tertiary Education Quality and Standards Agency Amendment Bill 2014」が議会に提出された(3月末時点では、上院で審議中)。この法案は、TEQSAの設置法である「TEQSA法2011」を改正するもので、2013年に連邦政府から委託を受けたKwong Lee Dow Ao教授(前メルボルン大学副学長)とValerie Braithwaite教授(オーストラリア国立大学)による「高等教育の規制・監督業務にかかる調査報告書(Review of Higher Education Regulation REPORT)」(本サイト2013/10/1投稿記事)の主な提言をTEQSA法に反映させ、法的効力を持たせるためのものである。
改正案のポイント
1. TEQSAを主要業務(機関登録とコースアクレディテーション)に専念させるため、TEQSAから質保証(Quality Assessment)機能を取り除く(報告書の中で、質保証は各高等教育機関内部において、厳格に行われているという指摘があった)。
2. 現在、上限7年と定められている機関登録(新規/更新)、コースアクレディテーション(新規/更新)の有効期間について、TEQSAが独自の判断で延長できるようにする。
3. 教育大臣に対して、TEQSAの活動やTEQSAが高等教育機関に課す手数料の変更についての監督権を与える。
4. Commissioner(常勤/非常勤)の人数に関する規程を削除する。また、Chief CommissionerとCEO (Chief Executive Officer)の役割を分割する。