高等教育における国際化戦略について

原典:オランダ政府(英語)

2014年7月15日、オランダ教育・文化・科学省より、「高等教育と職業教育における国際化の観点による政府のビジョン(Government’s vision on the international dimension of higher education and VET)」と題された文書が、教育・文化・科学大臣(Dr. Jet Bussmaker)の名において公表され、オランダの教育における国際化の方向性が打ち出された。

文書では、国際性や異文化スキルの修得は高等教育で学ぶ学生にとって重要であり、国際経験をすべての学生のノルマとしたいとの大臣の願いが示されている。また、必ずしも海外留学だけでなく、オランダ国内で外国人の講義に参加したり、異文化理解に関する科目を受講するなど、国際経験の機会を得ることができると指摘されている。その上で、優秀な外国人学生にとってオランダでの学習の魅力をさらに高めるため、また、優秀なオランダの学生の海外留学を奨励するため、大臣は総額500万ユーロの奨学金プログラムの創設を示した。

また、文書の中には、オランダ高等教育国際協力機構(Nuffic)とEuropean Platform※1の統合も打ち出されている。なお、当文書にともなう国会での関連法の制定は2015年初頭に行われる予定である。

※1 European Platformは、初等中等教育の教員や学校の国際化を支援する団体である。

文書の主なポイント

  • 学生の受け入れ及び送り出しの促進のため、総額500万ユーロの奨学金を用意する。

→ EEA(欧州経済領域)※2外からオランダへ留学する学生への支給に主眼を置くが、一部はオランダ人学生が海外へ留学する際にも支給される。
→ 当奨学金の受給者の選抜は、Nufficが行う。
→ 当政策のための法案は、2015年初頭に国会に提出予定である。

  • 大学等と連携して、MOOCなどのオンライン教育の開発を奨励する。
  • 現行法や規制などの障害を取り除き、ジョイントディグリーやダブルディグリーをさらに促進する。
  • 予算削減のため、NufficとEuropean Platformを統合し” house of internationalization”を確立する。統合は2015年初頭に完了する予定である。
  • 職業教育のモビリティの促進のため、450万ユーロの予算を投じるが、その中でNufficに職業教育の国際化の促進のため50万ユーロの予算を分配する。NufficとEuropean Platformの統合計画の中で、Neso Network※3のような職業教育を促進する包括的なサービスの提供についてを提案することとする。
  • 財政削減により、「Neso」のいくつかを削減する一方、インドオフィスのように重要な拠点の強化を図る。また、大使館との連携も強化し、大使館内へのNesoオフィスの移転も予定している。
※2 EU(欧州連合)にEFTA(エフタ)(欧州自由貿易連合)のノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを含めた共同市場。
※3 Nesoとは、Nufficの運営する海外オフィスのことである。
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