エラスムス・ムンドゥス奨学金プログラムからみる学生の留学への満足度

原典: 欧州委員会(EC)英語

エラスムス・ムンドゥスプログラム(参照:NIAD-QE国際連携ウェブサイト)の第2期プログラム(2009-2013)のアクション2の奨学金プログラム受給者を対象に調査が行われ、2016年10月にその調査結果が報告書「Erasmus Mundus Action 2 Scholarship Holders’ Impact Survey Results」として公開された。

回答者の属性など

  • 回答者数:8,131人(学生85%、職員15%)*奨学金受給者は37,385人。
  • 調査の概要:2014年8月~9月に調査を実施。奨学金を以前から受けていた、もしくは現在受けている37,000人に対してメールでアンケートを送信し、150か国以上8,131人より回答を得た。
  • 性別比:男性51%、女性49%
  • 回答者の所属:修士課程学生、学士課程学生、博士課程学生、博士研究員、教職員
  • その他:回答者の約7割が提携大学に留学、約2割が提携外の大学に留学している。また、66%の学生が留学後に回答。

主な結果

参加の動機と奨学金受給者の全体的な満足度

  • 当奨学金プログラムの知名度について、回答者の多くは派遣元機関で聞いたことがあった(63%)もしくは、オンライン上で見たことがあった(20%)と回答した。
  • 参加の動機として、回答者の多くが、キャリアの充実を留学の主な理由として挙げた(55%)。
  • 回答者の90%以上が留学先機関の支援を肯定的に捉えている。また回答者の半数以上が機関からサービスや支援の質についてのフィードバックを求められたことがある。
  • 回答者の85%が留学先機関でのコース等の内容について肯定的な評価をしている。

学術的な達成と学習の認証体制への満足度

  • 調査時点で留学を終え、かつ、海外で学位取得を希望していた者の3分の2以上(63%)は学位を取得していたが、残りの37%は取得していなかった(取得希望者のうち実際に取得した割合については、各学位ごとに、修士が85%、博士が40%、博士研究員が30%、学士が34%)。
  • 海外で取得した学位の取得者のうち85%は派遣元機関所在国で認証されたが、残りの15%は認証されなかった。
  • 単位取得者のほとんどは取得した単位のすべてが派遣元機関で認められた(56%)か、部分的に認められて(28%)おり、認められなかった者は少数だった(16%)(単位取得者のうち認められた者の割合については、各学位ごとに、博士と博士研究員がそれぞれ61%、修士が57%、学士が53%)。

奨学金受給者の技能、能力、人格への影響等について

  • 回答者のほとんどはエラスムス・ムンドゥスプログラムが影響力を有していると感じている。影響を与えたこととして、専門キャリア(64%)、専門知識(45%)、人格(30%)、欧州やEUに対する意識(28%)、私的・社会的生活(18%)を挙げた。
  • 回答者のほとんどは自身の技能や職業上の能力が、非常に伸びたと感じている(84%)。一方で、回答者のごく少数はあまり伸びなかったと感じている(2%)。
  • 回答者はエラスムス・ムンドゥスが人格形成や技能、能力に大きな影響を与えたと回答し、具体的な能力として、異文化適応能力(52%)、語学力(31%)、問題解決能力(23%)、自尊心(20%)を挙げた。

奨学金受給者の職業への好ましい影響

  • 回答者の留学後の状況を見ると、派遣元機関での就学・研究(43%)、就職(自営業含む)(38%)、インターンや訓練等の社会参加(2%)と回答し、失業状態、求職状態(9%)、その他(8%)は少数となっている。
  • 回答者の4分の1以上が留学中に無償・有償のインターンシップを経験している(27%)、インターンシップ経験者の多くは有益であると評価し、自身のキャリアにとって多大な影響を与えていると回答した(96%)。
  • 回答者の多くは、将来のキャリアに必要な能力を習得したと感じている(72%)。
  • 教職員回答者のほとんどは教育や訓練を通じて得る技能は現在の職業へとつながっているとしている(96%)。
  • 回答者のほとんどは、教職員も含め、当奨学金プログラムが自身のキャリアに重要な影響を与え、就職活動に役立っていると回答した(94%)。
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