韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)は、2024年6月26日にソウル市内で第4周期大学機関別評価認証の評価基準に関する説明会を開催した。
第4周期大学機関別評価認証の評価基準
大学機関別評価認証は、高等教育法(第11条の)に基づいて実施される大学・産業大学を対象とした評価制度であり、現在は第3周期(2021-2025)に入っている。2026年※1からの第4周期の評価基準については、下表の通り既存の基準から一部変更となる旨、KCUE-KUAIより説明があった。具体的には、評価領域1「理念及び運営」と評価領域5「大学の成果及び社会的責任」が評価領域1「大学運営及び社会的責務」に統合されるほか、いくつかの評価項目が変更されることとなった。※1 第4周期は2025年11月から始まるが、評価の実施は翌年(2026年)からとなる見込み。
領域1と領域5の統合についてKCUE-KUAIは、「領域1については大学からの意見やこれまでの評価実績などを考慮して簡素化を行い、領域5については同領域の性格と異なる評価項目を別領域に移管した上で、この2つの領域を統合することとする」と説明している。実際に、第3周期の領域5のうち評価項目5.3「研究成果」、5.4「学生の就職や起業への支援及び成果」は別の領域に移管され、第4周期の3.4「教員の研究活動及び成果」、4.3「進路及び就職や起業への支援」としてそれぞれ整理されている。

第4周期評価の方向性
KCUE-KUAIがこれまで3期にわたり行ってきた機関別評価認証について大学界からは、大学の質向上を促すことに貢献してきた半面、同評価が大学の最低要件を満たしているかに主眼を置いていることから、自然科学系や芸術・スポーツ系といった各大学の特性を評価に反映することに限界が見られるという指摘がなされていた。これを受けKCUE-KUAIは、第4周期評価より大学の特性を反映するための基準を設け、大学がそれぞれの個性を伸長させながら、規模などに関わらず機関別評価認証に参加しやすいように評価基準を検討する旨、韓国大学新聞との共同企画の中で説明していた(参考:韓国大学新聞)。
実際に、今回公表された第4周期評価基準の概要資料によると、評価領域1「大学運営及び社会的責務」の評価項目1.4「成果管理体系の構築及び運営」の留意事項において「成果管理体系の組織構成については、大学の規模や特性に基づき、成果管理体系が効率的に運営されているかなどで評価することができる」と記載されている。同評価項目では、大学の経営及び教育研究全般にわたる質管理のため、成果管理体系が適切に構築されているかなどを確認する項目であり、具体的には関連する規定や組織構成、人員などについて点検するものとされている。第3周期評価における成果管理についての基準(評価項目5.1「成果の管理」)の留意事項には、このような記載は見られないため、今回の評価は大学が自身の規模や特性に適合した成果管理体系の整備を促す仕組みとなっていることがうかがえる。
このほか、評価項目1.5「教育成果」において、第3周期までは報告書に記載する必要のあった、新入生定員充足率を廃止するなど、既存の実績を中心とした評価体系から、大学の未来に向けた発展計画を評価し、大学の自律的発展へ誘導する評価体系への改変が試みられている。
今後の予定
今後の日程については未公表であるが、第3周期のスケジュールにならえば2025年末頃に評価日程や評価結果判定方法、評価基準などがまとめられた「評価便覧」が公表され、翌2026年1月頃より大学からの評価申請を受け付けることとなる見込みである。なお、教育部は2025年より、これまで大学の財政支援政策(大学/専門大学革新支援事業)の判断根拠としていた大学基本能力診断評価に代えて、大学機関別評価認証などの結果を用いる方針を公表している(本サイト2023/2/27投稿記事)。
原典①:KCUE-KUAI(韓国語)
原典②:韓国大学新聞(韓国語)







