新たな質保証制度「高等教育評価(レビュー)」ハンドブックの公表

原典:英国高等教育質保証機構(QAA)(英語)

QAAが実施する新たな評価方法として、「高等教育評価(レビュー)(Higher Education Review)」が2013-2014から開始されることとなり、今般、教育機関向けのハンドブックが公表された。対象機関は、イングランドと北アイルランドのすべてのQAA会員、及び、QAAの会員ではないが高等教育財政カウンシル(HEFCE)からの資金提供を受ける教育機関である。なお、イングランド及び北アイルランドにおいて、現在QAAが実施している評価方法※1は、この高等教育評価(レビュー)に統一される。また、2014年1月からはReview of Educational Oversight(REO)※2もこの新たな評価方法へと変わる。

新たな評価方法の主な目的は、以下にあげる高等教育セクターに期待される事項を、教育機関が満たしているかどうか、学生や一般大衆に広く知らせることである。

  • 教育水準の設定・維持
  • 学習機会の提供
  • 情報の提供
  • 学生の学習機会の質の向上

高等教育評価(レビュー)は、柔軟かつリスクベースの手法をとる。
リスクベースの手法とは:

  • 教育の質と水準の保証について過去に問題のない評価結果を2回以上受けている機関は、評価サイクルを6年とする。
  • 教育の質と水準の保証について上記に当てはまらない機関は、評価サイクルを4年とする。
  • 機関の自己評価書等の書面審査に応じて、訪問調査期間を決定する(1日~5日の間)。

高等教育評価(レビュー)においても、学生は、QAAのピアレビューチームの正式なメンバーとされる。また、学生は学生としての意見書を作成したり、訪問調査時にレビューチームと懇談したり、レビュー結果に応じた教育機関との取組みに参加する。

この評価方法は、英国高等教育のための質規範(クオリティ・コード)(本サイト 2012/5/28投稿記事)を参照してつくられている。

※1 イングランド・北アイルランドで実施されている評価方法

  • 機関別レビュー(イングランド・北アイルランド)
  • カレッジレビュー(イングランド)
  • 継続教育カレッジにおける質及び向上度評価(北アイルランド)

※2 Review of Educational Oversight(REO)
Educational Oversight制度は、留学生の受入を希望する全ての英国の教育機関が、信頼性の高いスポンサー資格を申請するために受けなければならないもの。QAAでは対象機関の異なる三種類のEducational Oversightを行っているが、今般、学位授与機関と提携して高等教育プログラムを提供する独立カレッジを対象としたもの(REO)が、高等教育評価(レビュー)に統一されることとなった。

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