原典:英国高等教育質保証機構(QAA)(英語)【※2015/5/22時点リンク切れ】
QAAは、 新たな高等教育評価方式(レビュー:HER)(本サイト2013/8/5投稿記事)を採用した、初の評価結果報告書を2014年5月2日に公表した。今回公表された報告書は、2014年2月上旬に実施した、継続教育カレッジ3校についてそれぞれ出されたものである。
HERは、評価対象機関の教育水準(アカデミック・スタンダード)と質について、英国で期待される事項を満たしているかどうかを判断するものであり、期待される事項は、「英国高等教育のための質規範(クオリティ・コード)」(本サイト2012/5/28投稿記事)で設定されている。
HERにおいてQAAのレビューチームは次のことを行う。
- 以下の項目における判定※1
- ①最低限の基準(アカデミック・スタンダード)の設定と維持(クオリティ・コード パートA)
- ②学生の学習経験の質について(クオリティ・コード パートB)
- ③高等教育の提供に関する情報(クオリティ・コード パートC)
- ④学生の学習経験の向上について
- 高等教育機関が選択したテーマ※2についての評価
- 高等教育機関に対する提言書(recommendations)の作成
- グッド・プラクティスの選定
- 高等教育提供機関が取り組んでいる、または計画した活動を確認
①~④の判定については、クオリティ・コードのパートA1~A6、B1~B11、C、さらに、学生の学習経験の向上のそれぞれについて、期待される事項(Expectation)の判定と、リスクレベル(Level of risk)の判定を行い、そのうえで、クオリティ・コードのパートごとの総評を行っている。
①については3段階による判定:「全国水準を満たしている(meets UK expectations)」、「改善を要する(requires improvement to meet UK expectations)」、「水準を満たしていない(does not meet UK expectations)」
②~④については4段階による判定:「推奨(commended)」、「全国水準を満たしている(meets UK expectations)」、「改善を要する(requires improvement to meet UK expectations)」、「水準を満たしていない(does not meet UK expectations)」
- Student Involvement in Quality Assurance and Enhancement
- Student Employability