出典①:ドイツ連邦共和国大使館・総領事館
出典②:国立大学協会
ドイツ大学学長会議(HRK)と国立大学協会(JANU)、公立大学協会(JAPU)、日本私立大学団体連合会(FJPCUA)は、6月26日に日独大学協力のための基本協定に調印した。
ドイツ大使館の発表によると、この協定には「教育指導、勉学、研究、教育プログラム開発の分野での両国大学間の協力と学術的モビリティーの促進、並びに履修、学位、単位等の相互認定と学部と大学院の学生の受け入れに関する推奨が記載されて」いるという。HRKのヒップラー議長はこの協定が「何よりも学位の相互認定を容易にする一助となる」と述べ、資格評価面での円滑さに期待を寄せている。
国立大学協会は、昨年5月にフランスの高等教育2団体(フランス大学長会議とフランス技師学校長会議)と『高等教育機関における履修継続のための履修、学位及び単位の相互認証に関する協定』を締結(本サイト2014/7/14投稿記事)している。これに対し、今回のドイツとの協定締結では、国立大学だけでなく公立大学や日本の大学の多数を占める私立大学も対象となったことが特徴的である。
一方、資格の相互認証に関する二国間協定は世界中で取り決められている。特に、ロシアや中国は多くの国と協定を結んでおり、例えばロシアは79ヶ国(2015年現在、当機構調査)との間で取り決めをしている。これ以外の国でも、例えば2015年3月にメキシコとイギリスが同様の協定を締結するなどしており、学生の国境を越えた移動を支える動きは加速している。