ドイツアクレディテーション協議会が「欧州的アプローチ」に基づき、ジョイント・ディグリー・プログラムの認証簡素化を決定

出典①:German Accreditation Council:GAC(ドイツ語)
出典②:German Accreditation Council:GAC(ドイツ語)

ドイツアクレディテーション協議会(German Accreditation Council:GAC)は、2015年9月30日に開催した同協議会会議で、国際的なジョイント・ディグリー・プログラムに係る認証の手続きを簡素化するため「共同教育プログラムの質保証に関する欧州的アプローチ(European Approach for Quality Assurance of Joint Programmes)」(共同教育プログラムのための質保証ウェブサイト2015/2/24)の活用を決定した。これによりドイツの高等教育機関の少なくとも1校が参加する共同教育プログラムで、欧州的アプローチに基づき認定されたものには、GACの質保証資格(Quality Seal)が付与される。欧州的アプローチは、当分は共同学位(ジョイント・ディグリー)につながる共同教育プログラムに使用される。

なお、欧州的アプローチは、5月にアルメニアのエレバンで開催された欧州高等教育圏の教育担当大臣会合で合意されたものであるが、これは国別に特別な要件を定めずに、共同教育プログラムに求める統一の基準を作ることで、共同教育プログラムの開発に係る障壁を取り除き、プログラムの共同性を適正に確保する質保証アプローチの提供を目指すものである。ドイツはこのアプローチを国内の既存制度に早い段階で統合した国となる。

欧州的アプローチのC章においては、共同教育プログラムの提供校同士が協議して、欧州質保証機関登録簿(EQAR)に登録されている質保証機関を選択した上で、その質保証機関がそれぞれの提供校の所管官庁と、適切に調整を行うべき旨の記述がある。このことに関して、GACは以下のように定めている。

1)欧州的アプローチを使用する場合、それがプログラム・アクレディテーション※1によるものであっても、システム・アクレディテーション※1を受けたた高等教育機関によるものであっても、手続きを開始する際に、GACに遅滞なく届け出ること。

2)欧州的アプローチを使用して適格認定された学修課程は、6週間以内に適格認定学修課程データベースに登録すること。

  • GACによって認定された評価機関又はシステム・アクレディテーションを受けた高等教育機関が登録を行う際には、通常の登録作業に加え、欧州的アプローチの使用を明示すること。
  • EQARに登録済みのその他の評価機関によって登録を行う場合は、上記の期限内にGACの事務局に必要な情報をドイツ語で通知すること。それを受けて当事務局は、登録及び有効化(Freischaltung)を行う。1件の登録について、250ユーロの手数料が徴収される。

なお、共同学位又は複数学位につながる統合カリキュラムを伴う学修課程については、GACの作業部会「共同教育プログラム」が、欧州的アプローチを使用するための前提条件の提案を委託された。

※1   ドイツ高等教育の質保証制度にはプログラム・アクレディテーションとシステム・アクレディテーションの2種類があり、高等教育機関はこの2種類のタイプのどちらかを選択することができる。プログラム・アクレディテーションでは、州立または州認可の高等教育機関における学士および修士プログラムが、適格認定の対象となっている。一方でシステム・アクレディテーションでは、高等教育機関が提供する学修プログラムへの内部質保証プロセスの信頼性を評価することを意図している。詳細については、大学評価・学位授与機構が発行している「諸外国の高等教育分野における質保証システムの概要(ドイツ)」をご確認頂きたい。

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